Summer Morning
『The Sun The Wind
And Other Things』
Vanity Fare
Collectables COL-5614/CD 1968/1995
 イギリスのポップスには疎いけれども、1970年代の口ずさみやすい、Tony Mccauley やRoger Cook&Roger Greenawayの楽曲、そしてEdison Lighthouse、White Plains、Flying Machine(シンガーソングライターのJames Taylorの在籍していたグループとは別)
、Pickettywitchなどまさにポップスの持っている軽快さや楽しさを満足させてくれたものです。他には、Marmalade、Honeybus、Grapefruitなどや毛色は違いますが、Sweet、Sladeなども当時はよくラジオを通して聴いたものでした。
その中で、「Hitchin' A Ride」、「Early In The Morning」(当時、今も現役バリバリで活躍しているCliff Richardとの競作でCliffの方がヒットしました、余談になりますが)に続くVanity Fareのヒットが「(I remember) A Summer morning」です。炎天下の夏、緑陰ともいいたくなるような涼風の爽快さを感じさせるリード・ヴォーカルに乗って歌われるメロディと「I Remember A Summer Morning」のリフレインが耳に快く響き、夏の爽快さとともに小品ながら記憶に残る1曲です。


(伊東潔)


 最近、新作「アンサンブル」を発表したばかりの大貫妙子さん(以下、「ター坊」と勝手ながら記します)の夏をイメージする歌はファンならいろいろと思い浮かべるのではないでしょうか。
どちらかというと秋や冬(アコースティック・ライブが冬から春にかけて行なわれてきた印象も)のイメージが彼女の音楽の雰囲気を定着させている感じを受けます。しかしながら、街の中をスキップするような弾んだ作品(for Children)を集めた「Comin' Soon」(1986)(ター坊ご自身、第2集を作りたいとおっしゃっていたことがある)、ブラジル音楽への志向を全面に押し出した「Tchou](1995)など軽快な作品があり、夏の涼風の持つ爽快さや太陽の光の輝きを感じる作品もあると思います。
さて、ター坊の夏の定番といえば、1977年の2枚目のアルバム「Sunshower」の1曲目「Summer Connection」(シングル・ヴァージョンが昨年、コンピレーションで待望のCD化)、「太陽の島/あふれるリズムに乗り」のフレーズから軽快なテンポに乗り、明るいポップ・ナンバーに仕上がっています。もうひとつ、もう砂浜に人影もなくなった晩夏のイメージの「海と少年」(1978年の「Mignonne」)もター坊の明るいポップな佳曲として捨て難い魅力のある作品です。


(伊東潔)

Summer Connection
『Sunshower』
大貫 妙子
Panam/Crown CRCP-141/LP 1977/1995





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