今年はとかくなんでも「20世紀最後の」という枕詞がはずせないようです。
とにかく何をするにしても「最後だから・・・」という強迫観念に追い立てられて
無理矢理にメモリアルを作っちまおうとばかり、お祭り好きで商売上手な
コマーシャリズムに猫も杓子も世紀末だ、ミレニアムだと踊らされているうちに
もう今年も半分が過ぎてしまいました。
そして、お天道様だけはミレニアムも21世紀も関係なく
いつものように夏がやってきました。
どうせ夏が過ぎて秋が深まっていけば一段と世紀末騒ぎが喧しくなっていくんだもの。
どうでしょう、せめてこの夏ぐらいそんな世間の浮かれ騒ぎはよそに、
純粋に夏に浸ってみませんか?
夏の間通うパブリック・プールのカルキの匂い。冷房の効いた窓からぼんやり見える陽炎。
ベランダから遠くにみえる音のない花火。
初めて手を通す浴衣のざらっとした感触とかちんと冷えきったビール・・・・。
そんな夏を彩るたくさんのキーワードとともに、僕たちが見つけてきた夏の音楽たち。
エキゾチックな南洋のパラダイスから、汗だくで陽気に踊るサンバの夏、
そして蚊取線香の匂い漂う日本の夏まで、
"今年だけの夏"にどっぷりと浸れる18枚です。





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