2019.09.24 - Cinema Music Composers
The Days Of Wine And Roses The Days Of Wine And Roses
Henry Mancini

(1962)

Cinema Music Composers シリーズ
Henry Mancini、その2回目です。

今回は Henry Mancini と関係が深かった、映画監督のブレイク・エドワーズ(Blake Edwards)の作品を取り上げていきたいと思います。

Henry Mancini は映画『ティファニーで朝食を』(BREAKFAST AT TIFFANY'S、1961)以降、引き続き、ブレイク・エドワーズ監督の作品の音楽に携わっていくことになります。主だった作品を挙げると、『酒とバラの日々』(DAYS OF WINE AND ROSES、1961)、『ピンクの豹』(THE PINK PANTHER、1963)、それに続く一連のピンクパンサー・シリーズ、『グレートレース』(THE GREAT RACE、1965)、『パーティ』(THE PARTY、1968)、『暁の出撃』(DARLING LILI、1970)、『テン』(10、1979)等々。ブレイク・エドワーズはコメディを撮ることが得意でしたので、Henry Mancini の作り出す音楽は朗らかで明るいイメージがあると思います。Henry Mancini はブレイク・エドワーズ監督作品に約35年、30本程の作品に楽曲を提供していきました。

ブレイク・エドワーズ監督の作品群からを聴いていきたいと思います。


The Days Of Wine And Roses(Henry Mancini-Johnny Mercer) / Henry Mancini(1962)

Henry Mancini の代表曲の1つでもある、1962年公開の映画『酒とバラの日々』(DAYS OF WINE AND ROSES、1962)から。この曲もアカデミー歌曲賞を受賞しました。従って、Henry Mancini は1961年の "Moon River" に引き続き2年、この賞を受賞したことになります。その後、Andy Williams、Frank Sinatra、Julie London、Perry Comoと多くのシンガーが歌いました。


Nothing To Lose(Don Black-Henry Mancini) / Claudine Longet(1968)

Party Poop(Henri Mancini) From『THE PARTY』 / Henry Mancini(1968)

1968年公開のブレイク・エドワーズ監督の映画『パーティ』(THE PARTY)から、映画に出演したクローディーヌ・ロンジェ(Claudine Longet)が歌う挿入歌、"Nothing To Lose"。今回は映画の中で歌われるバージョンとは異なるシングル盤で。Tommy LiPuma のプロデュース、Nick DeCaroのアレンジです。

"Party Poop" もとっても可愛らしい好きなインストナンバー、これは当時シングルカットされました。途中コーラスが、"Jimmy Rowles,Jimmy Rowles,Jimmy Rowles〜♪"と歌って、ピアニスト Jimmy Rowles の柔らかいピアノが登場します。いい演出です!


Darling Lili(Henry Mancini) / Henri Mancini(1970)

Whistling Away the Dark(Henry Mancini-Johnny Mercer) / Julie Andrews(1970)

1970年公開のブレイク・エドワーズ監督の映画『暁の出撃』(DARLING LILI)から。その主題歌と主演のジュリー・アンドリュース(Julie Andrews)が歌った挿入歌、"Whistling Away the Dark" を。

ちなみに映画『暁の出撃』の脚本は『エクソシスト』(THE EXORCIST、1973)の原作、脚本で知られるウィリアム・ピーター・ブラッティ(William Peter Blatty)がブレイク・エドワーズと共同で執筆しています。
ブレイク・エドワーズとジュリー・アンドリュースはこの映画で出会い、この映画が公開される前年に結婚しました。


The Sweetheart Tree (Henry Mancini-Johnny Mercer) / Natalie Wood (Dubbed by Jackie Ward) (1965)

ブレイク・エドワーズ監督の傑作コメディ映画『グレートレース』(THE GREAT RACE、1965)から。Natalie Wood は歌が歌える女優なんですが、歌吹替したのは、Robin Ward こと Jackie Ward が担当しました。


It's Easy To Say(Henry Mancini) / Dudley Moore(1979)

It's Easy To Say(Henry Mancini-Robert Wells) / Dudley Moore & Julie Andrews(1979)

最後に映画『テン』(10、1979)からこの曲を。この頃はピンクパンサー・シリーズを撮っていた頃ですが、主役に『ミスター・アーサー』のダドリー・ムーア(Dudley Moore)を起用して撮ったコメディ映画。ダドリー・ムーアはピアノ演奏にも長けた人で、オーケストラの指揮もやっていました。映画『テン』から2つのシーンを。後者はブレイク・エドワーズ監督の奥様、ジュリー・アンドリュース も歌っています。

(富田英伸)

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