2019.01.20 - Magic Voice
The Sweetheart Tree The Sweetheart Tree
Jackie Ward - Magic Voice

(1965)

(2019年1月20日SSB『WINTER(冬)で棚からひとつかみ』で Robin Ward "Winters Here" がかかったので、)

Magic Voicesシリーズ、
今回は Robin Ward こと Jackie Ward を取り上げます。

Robin Ward は 1963年リリースの "Wonderful Summer" の歌唱で広く知られていますが、本職は西海岸を中心に活躍したスタジオのコーラス、バックボーカルのスタジオミュージシャンです。

Robin Ward こと Jackie Ward は1941年ハワイ生まれ、ネブラスカで育ちました。少女時代から姉妹でグループを作り、ラジオタレントコンテストなどに参加していたようです。
ラジオのオーディションに合格するようになると、徐々にラジオやテレビの歌番組でバックコーラス等の仕事をするようになります。レコーディングスタジオの仕事もやるようになり、最初期の作品では Pat Boone の1962年のヒット曲 "Speedy Gonzales" の「ラララ〜」は Jackie Ward の声と言われています。

1963年、Perry Botkin Jr.-Gil Garfield チームによって、"Wonderful Summer" のデモレコーディングが行われます。Jackie Ward 歌唱によるデモデモレコーディングが開始されましたが、プロデュースをした Perry Botkin Jr はテープのスピードを少し早め、冒頭に波のSEを乗せ、そのままシングルリリースします。歌手名には Jackie Ward の娘の名前、"Robin Ward" を使いました。その後、Robin Ward 名義でアルバム『Wonderful Summer』、シングル"Winter's Here"、Robin Ward With The Rainbows 名義で "In His Car" をリリースしました。

また Jackie Ward は映画の歌の吹き替えも行いました。1965年公開の映画『ビンゴ・パーティ』(原題:BEACH BLANKET BINGO)の女優、Linda Evans の歌吹替、1965年公開『グレートレース』(原題:THE GREAT RACE)の Natalie Wood の歌吹替が有名です。その他、Janet Leigh の歌吹替をやっています。

グループとしては、 The Ron Hicklin Singers The California Dreamers、Anita Kerr Singers、などに参加、Ray Conniff And The Singers では数回日本を訪れたようです。

Jackie Ward は "Wonderful Summer" の歌唱で声が高いイメージがありますが前述の通り、テープのスピードを少し早めています。基本パートはアルトです。今回は Jackie Ward がこれまでハリウッド映画で行ってきた歌唱吹替を中心に聴いていきたいと思います。


New Love(Guy Hemric and Jerry Styner) / Linda Evans(Dubbed by Jackie Ward)(1965)

映画『ビーチパーティ』の4作目、『ビンゴ・パーティ』(原題:BEACH BLANKET BINGO、1965)から。Linda Evans の歌吹替です。この曲はこの映画に出演した Donna Loren が歌ったバージョンがシングルリリースされました。


The Sweetheart Tree(Henry Mancini-Johnny Mercer) / Natalie Wood(Dubbed by Jackie Ward)(1965)

『グレートレース』(原題:THE GREAT RACE)の Natalie Wood の歌吹替。
Natalie Wood は歌が歌える女優なんですが、『ウエスト・サイド物語』(1961)でも吹替になっています。(吹き替えたのは Marni Nixon)


A Time for Love(Johnny Mandel-Paul Webster) / Janet Leigh(Dubbed by Jackie Ward)(1966)

映画『殺しの逢びき』(原題:AN AMERICAN DREAM、1966)から。Janet Leigh の歌吹替。音楽は "The Shadow of Your Smile" や "Emily" の作曲で知られる Johnny Mandel。Jackie Ward の本来の歌い方がわかる歌唱です。


The Young Girls of Rochefort(English Language Ver.)Michel Legrand / Michel Legrand(1966)

映画『ロシュフォールの恋人たち』(原題:THE YOUNG GIRLS OF ROCHEFORT、1966)の英語版が制作されました。
その時、声をアテたのが以下の通りです。
姉の Solange 役、フランソワーズ・ドルレアック(Françoise Dorléac): Sue Allen
妹の Delphine 役、 カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve): Jackie Ward


Have Yourself A Merry Little Christmas(Ralph Blane-Hugh Martin) / The Anita Kerr Singers(1969)

Jackie Ward は1960年代後半に The Anita Kerr Singers に参加しています。Jackie Ward が在籍した時代、The Anita Kerr Singers は欧州中心にツアーをやっていました。主旋律の1番を Anita Kerr(ソプラノ)、2番を Jackie Ward(アルト)が歌っています。最後にメンバーが紹介しながらそれぞれ一節、歌います。


Teach Me Tonight(Gene De Paul-Sammy Cahn) / Robin Ward(1963)

最後に "Robin Ward" の声を。アルバム『Wonderful Summer』(1963)からお気に入りのこの曲を。いいアレンジ、いい歌唱です。

*写真は Anita Kerr(左)とJackie Ward(右)

(富田英伸)

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