2020.01.17 - Songwriter
Will You Be Here Will You Be Here
Michael Gately-Robert John

(1972)

Songwriterシリーズ
Michael Gately-Robert John チームの続きです。

Michael Gately-Robert John の2人を認めた人に Al Kooper がいます。1960年代後期、2人は Al Kooper のアルバム『Naked Songs』などにバックボーカルとして参加しています。Al Kooper は Michael Gately のソロアルバム『Gately's Cafe』のプロデュースを担当、Michael Gately の才能を高く買っていたのだ思います。

Michael Gately のその後について。
Michael Gately は1972年にソロアルバムを『Gately: Still 'Round』、『Gately's Cafe』の2枚をリリース。いずれも半分が Michael Gately-Robert John の共作曲で、半分が Michael Gately 単独クレジットになる作品です。ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ辺りに想い馳せるような音作り、とても好きなミュージシャンの1人です。しかし、Michael Gately は1982年に亡くなってしまいます。

一方、Robert John は1968年にColumbia Records からソロアルバム『If You Don't Want My Love』をリリース。プロデューサーに David Rubinson が就き、 Charlie Calello がアレンジを担当しました。Columbia Records から A&M Records、Atlantic Records と渡り歩き、1971年に The Tokens "The Lion Sleeps Tonight" のカバーをリリースし、これが Billboard Hot 100 の3位となりヒットします。1972年にセカンドアルバム『On The Way Up』をリリース。

その後、西海岸に渡り、1979年にアルバム『Robert John』をリリース。そこから Robert John 自身のペンによる "Sad Eyes" というナンバーをシングルカット。これが当時のAORブームと相まって、Billboard Hot 100 の1位の大ヒットとなります。

今回は Michael Gately、Robert John のそれぞれのソロ作品を聴いてみたいと思います。


Will You Be Here(Michael Gately-Robert John) / Michael Gately(1972)

Will You Be Here(Michael Gately-Robert John) / Freddie Hughes & The Chevelles(1973)

まずは Michael Gately から。1972年の Michael Gately のアルバム『Gately: Still 'Round』から数曲、聴いてみたいと思います。このアルバムのプロデュースは Michael Gately と Robert John が共同で行いました。このナンバーも2人の共作曲です。翌年、Freddie Hughes & The Chevelles というグループがこの曲を取り上げました。それも合わせて。


You Just Run Away(Michael Gately-Robert John) / Michael Gately(1972)

同じく、Michael Gately のアルバム『Gately: Still 'Round』から。2人の共作曲です。これも美しいメロディ。巨漢、髭面に似合わず、とっても繊細な声をしています。後半部分は2人の美しいコーラスを聴くことができます。とても好きなナンバー。


I Don't Know If I Should Love You (Lynn's Song)(Michael Gately) / Michael Gately(1972)

同じく、Michael Gately のアルバム『Gately: Still 'Round』からですが、この曲曲は Michael Gately 単独クレジットの作品です。これも切ないメロディ。演奏はドラムス、パーカッションに Rick Marotta、アコースティック・ギターに Stu Scharf、エレキギターに David Spinozza といった面々。


Sad Eyes(Robert John) / Robert John(1979)

ここから2曲は Robert John のソロ作品を聴いてみましょう。1979年の Billboard Hot 100 の1位の大ヒット曲。自作の曲で持ち前のファルセットを生かして歌っています。プロデュースは西海岸の George Tobin-Mike Piccirillo チームです。


Winner Take All(Robert John-Tom Pedrick) / Robert John(1980)

"Sad Eyes" の大ヒットを受けて1980年に同じプロダクションで制作されたリリースされたアルバム『Back On The Street 』からのナンバー。ここでも美しいファルセットを披露しています。

* 写真は Michael Gately 。


(富田英伸)

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