『Live from Mountain Stage』
Laura Nyro
Blue Plate Music 403
2000 CD
 20世紀も終わろうとしている今、あの人の声が静かに降りてきました。
 まろやかなキーボードの音色と会場に響きわたる豊かな彼女の声。そして観客の暖かい拍手。とてもシンプルな構成。これは1990年のMountain Stage でのライブ録音。ここでメドレーで、「Let It Be Me 〜The Christmas Song」を歌っています。いずれも山下達郎さん、竹内まりやさんも取り上げた曲。特に「Let It Be Me」は今年の竹内まりやさんのライブのアンコールで山下夫妻によって歌われ、印象深い1曲となりました。
 1曲目と最後には、3年後にリリースされた9年ぶりのオリジナル・アルバム『Walk the Dog & Light the Light』にも収録されている「Oh Yeah Maybe baby (The Heebie Jeeebies)」(Spector-Hunter)と「I'm So Proud/Dedicated to the One I Love」(Bass/Mayfield/Pauling) といった曲が披露されています。こういったことから最後になってしまったアルバムはこのようなライブ活動の中から生まれたアルバムだということがわかります。
 残念ながら観ることができなかった1994年の日本公演ですがこんな感じのライブだったのでしょうか。このアルバムではうれしいことに日本のことを歌った「Japanese Restaurant」を披露していました。



 15年くらい前、中古レコード店の隅に捨てるように置いてあったのを助けてあげたレコード。ジャケの雪だるまがカワイくてジャケット買い(笑)
 針をそっと落としてみると ......、オルゴールの音色、そしてチャイムとベルの音。これは「レコードのオルゴール」。クリスマス・ソング達がオルゴールならぬ33回転レコード盤から飛び出てきました。オルゴールがクリスマスのメロディーを奏でます。鈴の音は雪の結晶。星くずのチャイムがなったらサンタの登場!ベルの音にあわせてトナカイがやってきます。
 パーティーが終わり静まり返ったクリスマスの夜、星のきらめきといっしょにオルゴールの音色は夜空にとけていきました。

Merry Christmas !


(富田英伸)

『The Sounds of Christmas』





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