2013.07.14 - Nippon 80s Special
NATURALLY NATURALLY
藤井尚之

シングル (1987)

ピチカートファイブの原稿で、ロジャニコ("Roger Nichols and the Small Circle of Friends")のCDが出たことを書きましたが、ロジャニコを筆頭に世界初CD化を含む A&M のカタログをどっと出してくれたのがポニーキャニオンでした。それがおニャン子クラブやチェッカーズのヒットのおかげだったのではないか、という話を聞いたことがあります。確かにエイベックスが小室ファミリーブームだった頃 URC を持っていたとか、色々調べてみると面白そうです。AKB48のレーベルはキングが親会社ですがどうなんだろう。

枕はほどほどに、80年代後半の歌謡曲というと、私にとっては おニャン子クラブとチェッカーズでした。おニャン子クラブの活動は1985年4月から'87年9月まででしたが、彼女らについては恥ずかしい原稿を大昔に書きましたので、読まないでいただく(笑い)として、チェッカーズ。

チェッカーズは1983年にメジャーデビューしますが、デビューとともに超がつく売れっ子になりました。デビュー曲が「ギザギザハートの子守唄」、次が「涙のリクエスト」。売野雅勇作詞、芹澤廣明作曲という黄金のコンビが支えていました。そして、1986年に「NANA」を発表します。これはメンバーの手になる初めてのシングルで、作詞がフミヤ、そして作曲が藤井尚之でした(ちなみに次はベースの大土井裕二が作曲した「I Love you, SAYONARA」)。この2曲のオリジナル曲の大ヒットで、チェッカーズはかなりイカしたアイドルになりました。

「NANA」を作曲したのが、フミヤの弟でサックス担当の藤井尚之で、今日の主人公です。「Naturally」は、1987年の冬にリリースされたチェッカーズから初のソロシングルでした。バッキングがまたすごくて、後藤次利 (B)、山木秀夫 (Dr)、土方隆行 (G)、大村憲司 (G) というメンバーで、特に後藤次利がおニャン子のうっぷんをはらすべくやたらかっこいいプレーをしています(うっぷんがあったかどうかは知りませんが:)。ビデオもありますので見てください、尚ちゃんなかなかいい男です。

今日の1曲

ということで、ポニーキャニオンのチェッカーズがすごくいい頃に、ポニーキャニオンのおかげでロジャニコと出会っていました。チェッカーズはこの頃武道館コンサートなんてものまで足を運んで応援していたので、回り廻って自分の洋楽ライフにも貢献していたのかと思うと感慨深いものがあります(笑い)。

(たかはしかつみ)




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