Eugene Record

Trying To Get To You

1978 " Trying To Get To You " Warner Bros. BSK3097/LP





 もうこの浮遊感はたまらない。まるで雲の上を歩いている様。
 長年、Brunswick でコンポーザー、プロデューサーとして、また The Chi-Lites のメンバーとして活躍していた Eugene Record の1978年リリースのソロ2作目のアルバム。表題曲「Trying To Get To You」は Eugene Record 作品で一番好きな曲です。 最初は Varelie Carter のカバーによってこの曲の存在を知りました。
 このセカンド・アルバム『Trying To Get To You』は前作以上にアップテンポな曲が多く明るく洗練された仕上がりになっています。「Come To My Party」や「I Want To Be With You」のちょっとハネたリズムに体が自然と動いてしまいます。B面1曲目の「Love And Fun」もEugene らしい優しいメロディー。
シカゴ・ソウル・シーンでもとりわけ優しいメロディーを書いていたのは、 Eugene Record で、ここでも耳に優しいソウル・ナンバーを披露しています。ソウル・ミュージックはどうも....、という人もまずは、Eugene Record のナンバーに触れてみてはいかがでしょうか?


 キーボード、アレンジには後に Earth,Wind & Fire などでもその腕を発揮することになる Tom Tom 84(Tom Washington)、ドラムには Quinton Joseph、 Morris Jennings、バックコーラスには Eugene の愛妻、Barbara Acklin 、エンジニアに Paul Serrano とお馴染みの顔ぶれ。
 Eugene はその後ワーナーに『Welcome To My Fantasy』(1979年)を残しましたが、達郎さんがスタジオでカバーした名曲「Help Yourself To Love」が収録されているものの、若干ディスコティックな曲調が多くなり、 Eugene らしさが失われてしまいました。その後 Eugene Record は The Chi-Lites に復帰しています。
1枚目はCD化が叶ったのですが、このセカンドアルバムはまだCD化されていません。ワーナーさん、そろそろ?
Side-1
 1. Trying To Get To You
 2. Come To My Party (Eugene Recored-Tom Washington)
 3. Time
 4. We Belong Together
 5. I Want To Be With You

Side-2
 1. Love And Fun
 2. You Are The Star Of My Show
 3. I'm So Glad
 4. Share My Life

All Songs Written by Eugene Record,except as indicated
Produced by Eugene Record
Arranged by Tom Tom 84
Rhythm Arranged by Eugene Record, Tom Tom 84

(富田英伸)





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