The Isley Brothers

Choosey Lover

1983 " Between The Sheets " T-Neck ZK38674/CD






 果たしてわたしが彼らのレビューを書いていいものなのか、今回かなりびびっております。それも「Sweet Soul」の特集で。もっともっとIsley度の濃い方が語って下さるほうがよいのでは?と。
 それくらい、偉大かつ敬愛されるべきThe Isley Brothers。Sexyだとか、腰砕けだとか、夜のお楽しみ、なんて下世話なコトバも似合う一方で、肉親バンドならではの息もピッタリのタイトなグルーヴ、魅惑のファルセット・ヴォイス、これだけの名曲を生み続ける才能に恵まれた、とにかくかっこいいおじさんたちです。もう40年以上も続いてるんだから!それも第一線でね。すごいなあ。
 そんな彼らが'83年に出した『Between The Sheets』が今回ご紹介するアルバム。もう、タイトルだけで中身がわかってしまう、かなり艶っぽいアルバムです。(わたしは他のアルバムを考えていたのに、編集長が「スケベさがたまんない『Between The Sheets』にしましょうよ〜」って言うんですよ、ブツブツ…)


 1曲目からめくるめくラヴ・バラッド。「Choosey Lover」はわたしの大好きな曲です。R&Bチャートの6位になるヒット曲となりましたが、何ともせつない愛の歌です。でもこの曲はまだまだ序の口ね。2曲目以降は怒涛の『うなぎパイモード』に突入、歌詞をここに書いたら、サーカスタウンの格調高さ(?)を一気におとしめることになってしまうほどのmaking love songが続きます。が、幸いヒアリング能力に欠けるわたしには、とってもスウィートなバラッドにしか聞こえないので楽しめます。コーラスが最高!セリフもあり。ワンパターンじゃないところが真骨頂。間口が広いから、聞き手を飽きさせない。なかなかできるもんじゃありません。さすがです。4曲目のタイトルチューン「Between The Sheets」は、古内東子が最近カバーしています。古内好きなわたしとしては、こちらもぜひ聴いて欲しいです。
 「Slow Down Children」みたいなファンクチューンもあるけれど、このアルバムはA面5曲がすべて!と断言したいと思います。
 時代的な背景もあって、全体的に打ちこみが多用されているので、好き嫌いが分かれるサウンドかもしれません。でもsweetさにかけてはかなり充実していると思いますがいかがでしょうか?
 マンネリに陥らず、時代に流されることなく、独自の音楽を続けていく…どこかの誰かさんに通じるものがありますねぇ。これからも頑張って欲しいものです。

 今夜は愛すべきおじさまたちと甘い夜を過ごすことにしましょうか。シーツにくるまって。なんちてキャラが違うか。失礼しましたぁ…。

(なかのみどり)





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