Luther Vandross

Never Too Much

1981 "Never Too Much" Epic EK37451




 Janet Jackson や Mariah Carey とのデュエットでもヒットを飛ばした Luther Vandross。現在も第一線で活動を続ける彼のソロ・デビュー盤がこれ。
 Luther Vandross は70年代初頭から、主にセッション・ヴォーカリストとして長い間裏方として活動してきた人でした。David Bowie のアルバムにヴォーカリストとして参加したのをはじめ、Ringo Starr 、J.Geils Band、Quincy Jones など白黒問わず数多くのレコードでコーラスやコーラス・アレンジを担当してきました。
 1976年には自らのグループ Luther を作り『Luther』、『This Close To You』と2枚のアルバムを残しています。特に2枚目の『This Close To You』はすばらしい出来ですがヒットには至らず、再びセッション・ヴォーカリストとして Chic や Chaka Khan、Aretha Franklin などのアルバムに参加しています。


 そんな彼が 1981年 Epic と契約して出した初のソロ・アルバムが本作というわけです。時代はソウル〜ディスコから次第に"ブラック・コンテンポラリー"という時代へと差し掛かろうという頃。このアルバムからもそうした時代の空気が色濃く反映されています。自ら作曲・プロデュースも手掛け、Marcus Miller や Buddy Williams のサポートを得てニューヨークの Media Sound Studio で録音されています。なるほどこの雰囲気も頷けるわけです。
 コーラスには Whitney Houston の母親としても知られる Cissy Houston なども参加しています。(脇元和征)






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