Winter's Here Robin Ward
Cold, Cold, Winter The Pixies Three
Snowflakes & Teardrops The Angels
真冬の恋人たち 松田聖子





 "Winter Song をガール物で" と最初からテーマは決めていました。ガール・ポップのジャンルで Summer Song といえば誰もがすぐ1曲や2曲すぐ思い浮かぶでしょう。でも冬物って・・・。不安を感じながら探してみたらあるわあるわ。レコードひっくり返してどの曲に決めようかと悩むこと丸1日。
 まず真っ先に頭に浮かんだのは Robin Ward の「Winter's Here」。「Wonderful Summer」のヒットで夏向きな人という認識が強いけど、冬物もしっかりフォローしてます。でもこの曲が入っているアルバム『Wonderful Summer』は去年の Summer Special で紹介済みなので却下。
 The Pixies Three の「Cold Cold Winter」も外せないでしょう。そのスジでは有名な曲だけど、いつかシングル盤を入手した時までとっておこうかな。(そんな時来るのだろうか?)
 The Angels の「Snowflakes & Teardrops」という曲も大好きな1曲。途中で出てくる「Be My Baby」風ドラム・パターンや、ヴァイオリンのピチカートを雪の降る音にみたてたアレンジがカワイイ曲。でもちょっとマニアックすぎるかも。
 いっそ舞台を日本に移して松田聖子の「真冬の恋人たち」にしてしまおうか。松本隆氏自身が"聖子の曲の中でもフェイヴァリット"という大名曲。個人的にもイントロのピアノだけで中学生時代に高速ワープしてしまうほど聴き込んだ1曲。でもこの曲が入ってる『Candy』は傑作だらけの初期アルバム群の中でもかなり思い入れが強い作品なので、Music Book で改めてちゃんと取り上げることにしよう。 う〜ん、結局1日悩んでまだ決まらない。

(つづく)


I'm Gonna Be Warm This Winter
Connie Francis
1963 DM3005/EP (ジャケット写真は再発盤)
 悩み初めて3日目、遂に決めました。ガール物 Winter Song の究極はやっぱりこれでしょう。Connie Francis の「I'm Gonna Be Warm This Winter」。 Connie Francis って若い時から結構ゴツい顔(失礼!)してて美形&キュートな Annette や Connie Stevens などの人気と比べると、ガール物のコアな世界ではイマイチ語られてない気がするのですが、とにかくイイ曲たくさんあります。(最近のお気に入りは Barry-Greenwich コンビの「Don't Ever Leave Me」という曲!)
 この「I'm Gonna 〜」は、Johnny Tillotson の「Poetry in Motion」みたいなゆったりとしたイントロから一転して弾けるようなリズム、Spector っぽい鈴の音やハンド・クラッピング、Buddy Holly のしゃっくり唱法を思わせるサビの "Wa-a-r-m" の歌い方など、まさにグッド・オールディーズの見本のようなハッピー・サウンド。63年という時代を考えると、このようなサウンドと曲調はこれ以後急速に時代遅れとなっていくような気がします。
 作曲者の Mark Barkan は Popcycle というレア・ガール・グループの「I Don't Want Be Your Baby Anymore」や、Lesley Gore の「She's a Fool」などのヒット曲で知られる人物。作詞家の Hank Hunter も Connie の他のヒット曲や Neil Sedaka の「One Way Ticket to the Blues」等で有名なアルドンのスタッフ・ライター。 ちなみにこの曲、日本でも「Vacation」に続き「想い出の冬休み」という漣健児氏の訳詞でヒットしました。なんでもアメリカとの時差で発売が春先にずれこみ、しかたなく"想い出" にしたという逸話も。 (Connie の日本語ヴァージョンも有)
 実はこの曲を知ったのは最近のこと。きっかけはある奇特なインディーズ系ガール・バンドのライブでカヴァーを聴いてからなのです。21世紀のこの時代に、どこの誰がなぜこの曲!?っていう話は長くなりそうなのでまた今度(笑)。







(高瀬康一)
[ADD SOME] [HOME]
Copyright © circustown.net 1999 - 2001,All Right Reserved.