Ponicinia
『Freshmen Favorites』
The Four Freshmen
Capitol T-743/LP 1956
 夕陽も暮れて暗くなってきたら The Four Freshmen のムーディーなコーラスでちょっと夕涼み。
 「Poinciana」は異国情緒あふれる1曲。演奏もメンバー4人のみで行われており、とてもシンプルなアレンジ。
 元々この曲は1953年にシングルとしてリリースされ、この頃のメンバーは いわゆる2期目でBob Flanigan、Don Barbour、Ross Barbour、Ken Errair の4人。収録されているアルバム『Freshmen Favorites』は3枚目に当り、1曲目が大好きな「Day by Day」で、The Beach Boys もカバーした「Graduation Day」も収録。Capitol のベストCD『Capitol Collectors Series』が出るまではこのレコードを擦り切れるまで聴いていました。思い出深い1枚。
 The Four Freshmen は1948年に結成されたと言われていますから、もう半世紀を超えているんですね〜


(富田英伸)


 この題名は「Girl from Ipanema」(イパネマの娘)をもじったものでしょう。魔境と思われていた頃の「アフリカの神秘」が聴こえてきます。
 魅惑のパラダイス。美しい桃源郷。神秘のオリエント。秘境の大地。本当はどこにも存在しないそんな「イリュージョン」を40分の「レコード」に閉じ込めることを初めてやったのは、この Les Baxter という人でした。
 Les Baxter は1950年代に Capitol でそういった数多くのイージー・リスニングのレコードを制作し、同時期には映画音楽も幅広く手掛けています。1960年以降も活躍を続け、その時代の音をうまく取り入れたレコード制作やティーン向けの青春映画を手掛けています。この『The African Blue』はアフリカン・ビートの要素を、そして『Brazil Now』は Bosa Nova や南米音楽の要素をうまく取り入れた作品。
 Les Baxter は Martin Denny の「Quiet Village」の作者として知られていますが、Martin Denny よりも前に「音楽」を材料に「Exoticな場」を提供することに成功した人。Mondo の枠にはめておくにはもったいない。


(富田英伸)

Girl from Uganda
『The African Blue/Brazil Now』
Les Baxter
GNP GNPD-2036/CD 196X/1992





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