小泉今日子
素敵なラブリーボーイ

Victor SV-7225/Single 1982


 ジャケ買い。我が青春の思い出に残るジャケ買いレコードが2枚あります。
一枚は21世紀に残る名盤、大滝詠一『A LONG VACATION』。
そしてもう一枚は小泉今日子の『素敵なラブリー・ボーイ』。


1982年、高校2年生の夏。
達郎さんや大滝さんに目覚め始めていた私が、ある日レコ屋で、ふと目に飛び込んで来た一枚のレコード・ジャケット。
それは、にこやかに微笑みかけてくるキョンキョンこと小泉今日子でした。
前年にデビューしたばかりの、まだあどけなさの残るそのキョンキョンは、なんとも艶やかな水着姿でこちらを挑発します。
アイドルは小学生の時にキャンディーズで卒業したと思っていたのに、その挑発に屈した私は、気が付くと、そのシングル盤を手にレジへと向っていました。

家に帰ってジャケットを広げてみると、豪華三つ折りジャケット。
そして中に隠れていた2面・3面はさらに挑発してくるビキニのピンナップ!
一枚で二度オイシイ、ジャケでありました。

 でもね、曲もいいんですよ、曲も!
千家和也・作詞、穂口雄右・作曲による、いかにもアイドル歌謡なこの曲は1975年に林寛子が歌ってたものをカバーしたものです。
♪あなたは特別な男の子〜、わたしを自由にできる〜♪という、今となっては恥ずかしくもある?この歌詞を、ちょっと鼻にかかった声でキョンキョンが歌うと思春期の男性にはグッときたもんです。
メロディーも、とってもキャッチーで今でも気がつくとお風呂なんかで鼻歌まじりに歌ってたりします

当時このシングルの売り上げ枚数は1,239,800枚。前作のデビューシングルは968,700枚だったそうですから全国に271,100人くらいのジャケ買いした男性がいたって事?


 時は流れ、1988年。
ジャケ買いにより出会った、この二人は、映画『快盗ルビイ』の主題歌によってようやく私の中で結びつきました。
これで、このジャケ買いも少しは救われたかなぁ...。

(荒瀬トシヤ)




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