Bob Crewe と Frankie Valli

 Four Seasons のリード・シンガー、Frankie Valli (本名、 Francis Castelluccio 、カステラッチョ、凄い名前!)ですが、既に1953年に Frankie Valley 名義でシングル " My Mother's Eyes " をリリースしています。50年代初頭から活躍しているなんてスゴイですね。また、Frankie Tyler 名義で Crewe-Slay の曲、 " I Go Are " を録音しているので、Four Seasons 以前より、Bob Crewe と付き合いがあったと考えられます。
 1967年に Four Seasons の5人目の男、 Bob Crewe ( Frankie Valliの1枚目のソロアルバムの裏ジャケットにプロデューサー Bob Crewe のことをそういう風に紹介してあります)はこの Frankie Valli のあの一回聴いたら忘れることのできないファルセット・ヴォイスに着目して、彼のソロ・アルバムを作りあげます。他の3人のメンバーが Frankie Valli をお盆みたいなものに乗せて持ち上げているジャケットでわかるように主要ソングライター Bob Gaudio を始め、 Four Seasons のスタッフ全面参加の友情溢れる!作品です。
 サウンドは Four Seasons と比べ少しビート感を減らし、落ち着いたMORな内容に仕上がっています。このアルバムは永遠に褪せることない名曲 " Can't Take My Eyes Off You "(Crewe-Gaudio)が収録されています。アレンジはBob GaudioArtie Schroeck。このアルバムの成功により、次作「Timeless」を翌年に発表。この中で出色なのは、" Can't Take My Eyes Off You " の雰囲気も持った " I Make a Fool of Myself "(Crewe-Gaudio) 。好きなんだなあ、これ。

Frankie Valli / Solo

 時代は70年代に入り、数枚のアルバムを発表したのち、ニューヨークの煌びやかな世界を表現した1975年「Closeup」(Private Stock)をリリース。時代に呼応してのアダルト・オリエンテッドな内容でA面を Bob Gaudio のプロデュース(1曲は、Bob Crewe のプロデュース)によりサンフランシスコのSound Factory で録音、B面を Bob
Crewe のプロデュースによりニューヨークの Media Sound Studio で録音、ともにアレンジャーに Charles Callelo を配して制作されました。
 特に、B面最後の長〜い1曲 " Swearin' to God "(Crewe-Randell) のダンサブル感はなんど聴いても最高!。Bob Crewe は以降ダンサブルなサウンドに傾倒していくことになります。
 山下達郎さんはこのアルバムを聴いて、デビュー・ソロ・アルバム「Circus Town」のA面、ニューヨーク・サイドをCharles Callelo のアレンジにより Media Sound Studio で録音したことはいうまでもありません。

Frankie Valli / Closeup

 1977年作の「Lady Put The Light Out」(Private Stock)は、Charles Callelo がプロデューサーとアレンジャーを兼ね、「Closeup」の世界を引き継ぎます。" Swearin' to God " の延長上にある " Native New Yorker " は、黒人男女混合グループ Odyssey により、ディスコ・シーンでもヒット。ちなみに作曲は、Sandy LinzerDenny Randellコンビ。ダンサブル・ナンバーといったらこのチーム。

Frankie Valli / Lady Put The Light Out



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