Go Ahead!

LP RVL8037 1978.12.20 RCA/RVC
CD RHCD513 1985.2.21 RCA/RVC
CDBOX R28H2803 1987.3.15 RCA/RVC
CD B25D13005 1989.11.21 RCA/BMG
CDBOX BVCR7003 1990.8.21 RCA/BMG
CD BVCR1030 1997.6.4 RCA/BMG
CD BVCK37008 1999.5.21 RCA/BMG





1.
Overture

- 山下達郎
2.
Love Celebration

James Ragan 山下達郎
3.
Let's Dance Baby

吉岡治 山下達郎
4.
Monday Blue

山下達郎 山下達郎
5.
ついておいで (Follow Me Along)

吉田美奈子 山下達郎
6.
Bomber

吉田美奈子 山下達郎
7.
潮騒 (The Whispering Sea)

吉田美奈子 山下達郎
8.
Paper Doll

山下達郎 山下達郎
9.
This Could Be The Night

Harry Nilsson
10.
2000トンの雨 (2000t of Rain)

山下達郎 山下達郎

 多彩な展開が楽しい78年の力作。ニューミュージックという言葉とともに日本のロックも次第に市民権を得つつあったこの頃、セールス的に伸び悩んでいた達郎は、これが最後のアルバムになるとの思いから自分のリスニング・ライフを反映して、様々なアプローチの作品を盛り込んだ。
 トッド・ラングレンを意識した名曲「潮騒」や、カーティス・メイフィールドの雰囲気いっぱいの「Paper Doll」、MFQのカヴァー曲「This Could Be The Night」などやりたいことをやった結果、本人曰くまさに"五目味"のアルバムとなった。なかでもアイズレー・ブラザーズを中心としたハード・ファンク的なイディオムを用いた「Bomber」は、大阪のディスコから火がつき彼の出世作となった。もともと 「Let's Dance Baby」 のB面としてシングル・カットされたが、関西地区ではAB面を逆にしてリリースしたというエピソードも残っている。
 予算や時間的な制約条件のなか、作家的自我を最大限に発揮した完成度の高いアルバムであり、プロデューサー・山下達郎の面目躍如といったところか。また、ライブを意識した楽曲・ミュージシャンの起用によってこの時期から本格的なコンサートを開くことが出来るようになったことも大きい。「Let's Dance Baby」や「潮騒」など今でも必ずライブでかかる名曲が満載されたまさに普遍的名盤である。(脇元和征)

 

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