2021.10.25
Cobra Twist Cobra Twist
大滝詠一

Go! Go! Niagara (1976)

大滝詠一のアルバム『ゴー!ゴー!ナイアガラ』は1976年10月25日に発表されました。ちょうど45年前の今日なのです。ナイアガラの作品発表は3月が相場と決まっているようですが、10月にも発表がありました。この頃は、猛烈に作品の数をこなしていた(こなさないといけなかった)時代でしたし、実際に10月にたどり着いた理由は、涙なしには聞けない話のようなのでありますが。

1976年の大滝詠一の活動を振り返ってみましょう。前年1975年4月にシュガー・ベイブでナイアガラをスタートさせ、同じ1975年6月にはラジオ番組「ゴー!ゴー!ナイアガラ」をスタートさせます。しかし、ナイアガラを引き受けたエレックレコードがすぐに傾き、ナイアガラは同年末までに日本コロムビアに移籍。コロムビアでの最初のアルバムが『トライアングルVol.1』(1976年3月)で、その後苦労の末に生み出されたのが、このアルバム『ゴー!ゴー!ナイアガラ』だったのでした。

「Cobra Twist」は『ゴー!ゴー!ナイアガラ』収録の強力チューンです。リズムもコーラスも分厚くて、この時期最高のサウンドの一つです。

さて、45年前の今日「10月25日」もなんと月曜日でした。まあ、おおよそ7年に一度は同じ曜日になるのですが。月曜ということは、マンデイミッドナイト「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の放送もあったのです。

1976年10月25日のラジオ放送のオンエアリストを振り返ってみましょう。

この日の特集は「ツイスト特集」でした。

ゴーゴーナイアガラ第72回 ナイアガラデータベース

1976.10.25 - 1 Hey Little Cobra / The Rip Chords
1976.10.25 - 2 The Twist / Hank Ballard & The Midnighters
(続きはナイアガラデータベースでみてください)

「コブラツイスト」大解剖です。なんとかアルバムがリリースされて、ほっとしたのか大サービスなのか、イーチにしては珍しく、ネタバラシ全開です。今となれば謎の言葉「でさのよ」も放送聴くとよくわかります。



先日桑田佳祐が「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」という曲を発表したばかりのところ。ユニクロのジーパンの宣伝で出逢いましたががいい曲です。
コブラツイストはアントニオ猪木の必殺技。桑田さんですから、コブラツイストは猪木でしょうが、大滝さんの方は猪木と関係ないとのこと、コブラとツイストの「織り込みソング」です。



谷ヤンの名前を聞いたことがありますか?
谷川恰(たにかわつとむ)氏。1970年代、フォーク、ロックなど新たな音楽の潮流が生まれ、大手レコード会社も歌謡曲からロックに目を向けはじめた頃の、日本コロムビアのディレクターです。
1976年にナイアガラレーベルの日本コロムビア移籍に尽力し、コロムビア時代の大滝詠一の最初の2年間を担当しました。

大滝詠一研究チーム<霧の中のメモリーズ>は、ゴーゴーナイアガラ・データベース「各自で」をお届けしてきましたが、今回あらたにスピンオフ企画「日本コロムビアの谷川恰と大滝詠一」を開始することになりました。

「日本コロムビアの谷川恰と大滝詠一」のサイトはこちら note.com/wonderer/ です。谷川さんの話題は、本サイトとスピンオフサイトで連動して紹介して参ります。

(たかはしかつみ)

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