2020.11.08
MajiでKoiする5秒前 MajiでKoiする5秒前
広末涼子

アナログシングル (2020)

「アナログ盤の売上がCDの売上を上回った」という報道がこの秋話題になりました。2020年上半期のアメリカで逆転が起きたそうです(アメリカレコード協会発表[1])。筆者は1988年にCDの売上がアナログ盤を上回ったとき「レコードはなくなるのか?」と少なからず心配したのですが、30年経ち何が何だかわからなくなってまいりました。

資料を見ると逆転は逆転ですが、CDが予想を超えてこけてしまったとのこと。アナログ盤の復調とCDの減少傾向は続いていましたが、今期CDが《半減》し、アナログ盤の売上を下回ったという。以上、全米2020年上半期の数字です、コロナの影響で数字が複雑に変化しているともレポートにあり、まだ断定的なことはいえないところではありますが。

もう少し米国の数字をみてみます。ここからは、2019年の数字で、コロナ影響前の話となります。米国の盤(CDとアナログ盤)と配信の売り上げは、なんと《1対9》なのです。日本とはかなり違いますよね。これはアナログ盤の復権というよりは、盤を手元に残したい少数の人の中の出来事ではないかと思います。米国のアナログ盤はどういう人に買われているんでしょうか。アナログ中心に聴いているのでしょうか、それとも配信リスナーが記念に購入しているのでしょうか。2019年全米のCDは4600万枚(巻)、アナログ盤は1900万枚(巻)です。



今年6月、広末涼子のデビューシングル「MajiでKoiする5秒前」のアナログ7インチシングルが発売されました。この曲は1997年発表なので当時アナログは出ていませんでした。ヒロスエは途方もなく可愛くて、このシングルのジャケットもかなり良いです。いうまでもなく今回の筆者の購入目的は聴くためではなくコレクション目的です。もちろん聴きましたけど。ヒロスエのデビュー、そしてまりやポップスの頂点です。

MajiでKoiする5秒前 ミュージックビデオ(サンプル)



かたや日本の数字もみてみます。まだまだCDの国です。CDの売り上げが業界売上の50%あります。枚数でいうと、1億3200万枚(巻)も出ています。ディランの2020新譜のCDは、日米どっちがレアなんでしょうかね。なお、日本のアナログ盤は120万枚程度とのことです。あと日本に特徴的なのはDVD等の音楽ビデオが4600万枚(巻)出ていることです。



ヒロスエのシングル、もちろん聴くんですけど、めんどくさくて、CDも見つからないので youtube とかで安易に聞いちゃうんですよね。と思ったら『Mariya's Song Book』を忘れていた。自分のパソコンの iTunes を検索したら出てきた(汗)。もうめちゃくちゃだな、自分の聴きかたは。『Song Book』がみつかったので、自分のCDラジカセで鳴らせる。いいな。このCDラジカセいつまでもつんだろう。がんばって欲しい。ちなみにカセットは聞けないからこういう機種はなんて呼ぶのかわからぬままに、今度はCDが聴けなくなる???



  • アメリカレコード業界売上総額は、約1兆円
  • アメリカの盤:デジタル(売上比)は、1:9
  • アメリカのCD 4600万枚(巻)、アナログ盤 1900万枚(巻)
  • 2019年 RIAA調べ[2]
  • 日本のレコード業界売上総額は、約3000億円
  • 日本の盤:デジタル(売上比)は、3:1
  • 日本のCD 1億3200万枚、アナログ 120万枚/巻
  • 2019年 RIAJ調べ[3]
    • 業界売上総額は、盤とデジタルの合計
    • 盤媒体:CD LP/EP DVD/BD 等
    • デジタル:ストリーミング(サブスク) ダウンロード等
    • ※アメリカは収入、日本は生産ベースの集計の違いあり

[1] MID-YEAR 2020 RIAA REVENUE STATISTICS. https://www.riaa.com/wp-content/uploads/2020/09/Mid-Year-2020-RIAA-Revenue-Statistics.pdf
[2] YEAR-END 2019 RIAA MUSIC REVENUES REPORT. https://www.riaa.com/wp-content/uploads/2020/02/RIAA-2019-Year-End-Music-Industry-Revenue-Report.pdf
[3] Statistics Trends 日本のレコード産業 2020. https://www.riaj.or.jp/f/pdf/issue/industry/RIAJ2020.pdf



「Maji Koi」は竹内まりや作詞作曲プロデュースで、藤井丈司・服部隆之編曲。『Mariya's Song Book』にまりやさんの「デモ」と称されるものが入っていましたが、えらい完成度の高さでした(同じものが『ターンテーブル』にも)。コーラスは告井さんと督さんと鈴木祥子とあります。熟聴するとRCA時代の音がする。ヒロスエ発表バージョンは編曲同じ、演奏者のクレジットはありませんが、おそらく同じオケです。あの勇ましい声は督さんなのか??ヒロスエのバージョンは半音上げてますね。涼子ちゃんの声がすごくラブリーでリズム感も最高ですね。

この「Maji Koi」アナログ購入の大きな動機が、7インチ角のジャケットデザインどうなるの?でした。発売まで正確にわからなかったのです。結果は「表上半身、裏は足」という、当時の「短冊」ジャケットを裏表に振り分けたもの。これ、カッターでこじ開ければ上下再現できるんだけど、そんなのできるわけないので、とスキャンして再現してみました。




(たかはしかつみ)

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