2019.12.29 - Live
Performance 2019 Performance 2019
山下達郎

(2019)

今年も達郎さんのライブに行くことができました。タツローマニアにとっても、日本の音楽ファンにとっても、最高の贈り物。Performance 2019 を振り返ります。(画像はツアーパンフの表紙より)

山下達郎 Performance 2019
  1. Sparkle / For You (1982)
  2. あまく危険な香り / Single (1982)
  3. ドーナツ・ソング / Cozy (1998)
  4. 土曜日の恋人 / Pocket Music (1985)
  5. Paper Doll / Go Ahead! (1978)
  6. FUTARI / For You (1982)
  7. Southbound #9 / Cozy (1988)
  8. 君は天然色 / 初演 (大滝詠一:2019)
  9. Reborn / Single (2017)
  10. セールスマンズ・ロンリネス / Cozy (1988)
  11. バラ色の人生〜ラヴィアンローズ / Ray of Hope (2008)
  12. Bella Notte / Season's (1993)
  13. Have Yourself a Merry Little Xmas または Smoke Gets in your Eyes / Season's (1993)
  14. クリスマス・イブ / Melodies (1983)
  15. 蒼氓 / 僕の中の少年 (1988)
  16. ゲット・バック・イン・ラブ / 僕の中の少年 (1988)
  17. Bomber / Go Ahead! (1978)
  18. Let's Dance Baby / Go Ahead! (1978)
  19. ハイティーン・ブギ / ライブのみ (近藤真彦:1982)
  20. アトムの子 / Artizan (1991)
  21. プラスティック・ラブ / JOY (1989)
  22. 硝子の少年 / Opus (2012)
  23. Ride On Time / Ride On Time (1980)
  24. Down Town / Songs (1975)
  25. Your Eyes / For You (1982)
  • 初日岩手はM3「ミライのテーマ」追加、アンコール1は「Funky Flushin'」
  • おまけで「Last Step」「いつか」の回あり
  • M13 は会場によって使い分け
参考 TATSURO MANIA No.112, 2019 Winter


「Performance 2019」は2019年6月頭から10月末までの5ヶ月50本が企画され、11月に延期中止対応の3本、12月に熊本城ホールのこけら落としとして追加が組まれ、最終的に都合51公演が行われた。ツアー復活の2008年より12年連続9回目のツアーで、ここ3年連続で "夏ツアー" となっている。

舞台は今年も「Sparkle」で幕を開け、M4「土曜日の恋人」までがいつもの明るいオープニング。続いて引き込む序盤戦の M5「Paper Doll」と M6「FUTARI」。さらに発表30年にして初ライブ披露の M7「Southbound #9」、これは M4「土曜日の恋人」と同様に近年のテクノロジーの進歩とバンドの充実で実現したという。

そして M8 は最初のハイライトと言える「君は天然色」。大滝詠一から「君にやるよ」と言われたとのエピソードと共に歌われる圧巻のパフォーマンス。でもそれは「もらった」からではない、大瀧詠一の理解者という矜持。

ステージは最新のスタンダード M9「リボーン」らを連ねて、アカペラ〜「クリスマス・イブ」へ。昨年よりのプロジェクション・マッピングは、稜線に流星が。今年はアトムでなくアンパンマンが飛んだり。

『僕の中の少年』からの2曲を演奏し(今年は「蒼氓」だ)、ついに大詰めの「Bomber」へ。世界的な "シティポップ" ブームは達郎氏にも直接伝わっているそうで、レコード店での海外の若者とのふれあいのエピソードが語られた。今年の「Let's Dance Baby」は40年記念のまりやさんソングスの織り込み、「ピーチパイ」「もう一度」「けんかを」「リンダ」「純愛ラプソディ」「毎日が」「すてきなホリデイ」「元気を出して」という選曲。

トークでは、土地土地での客をなごませ(筆者参加の市川では「血のにじむようなリハーサルを今日まで26本」の一言が全員をつかんだ)、そして「かっこよく歳を」と互いに励ましてくれ、ギスギスした世相への音楽の役割を語ってくれた。

なお、本2019年ツアーの音源がすでに3曲CDとして発表されている。
Southbound #9 (Live) - 11月発売「RECIPE」
Bella Notte (Live) and Smoke Gets in your Eyes (Live) - 12月発売「クリスマス・イブ」

来年はオリンピックの影響も考慮しツアーはおやすみで、月1のアコースティックライブを既に発表している。ツアーは2021年を楽しみに待ってます。はい、今度こそ「初日」でね!


(たかはしかつみ)

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