2019.03.17
つつじ つつじ
Easycome

お天気でした (2017)

 最近、お気に入りの日本のバンドのライブに…スタンディングが多く、やや難儀だが…に足を向ける機会が少なくありません。
 ライブイベントでのお目当てのバンド以外に同じステージに登場するバンドやソロ・ミュージシャンを見ると、一時のバンドブームが去っても、自分たちの音楽でプロを目指し、多くの人たちに自分たちの音楽を聴いてもらおうとする彼らの音楽への熱気をしばしば肌で感じます。その中で、ライブ会場やYou-Tubeなどの映像を通じて、私の音楽の琴線に触れる日本のバンドに出会うことがあります。

 今回、紹介するEasycomeもそうした日本のインディーズのバンドのひとつです。
 大阪在住の女性ヴォーカル兼ギター、リードギター、ベース、ドラムスの4人組のバンドです。以下、EasycomeのHPからメンバーを紹介すると、ちーかま(ヴォーカル、ギター。以下敬称略)、落合(ギター)、コダマ(ベース)、Johnny(ドラムス)となります。
 2015年に大阪で学生仲間で結成され、2016年の『風の便りをおしえて』、2017年の『お天気でした』と2枚のミニ・アルバムをリリースしてます。そして、2018年には、「旅気候」をYou-Tubeで公開しました。
 私が尾道で撮影された「旅気候」のMVをYou-Tubeで見て、彼らの音楽が気になり、その後、先述した2枚目のミニ・アルバム『お天気でした』を購入しました。
 その『お天気でした』の1曲目の「つつじ」が私の音楽の琴線をくすぐり、私のヘビロテの1曲になりました。
 外気の中で乱反射する光の粒をイメージしたようなギターのカッティングの音色からはじまるギター・ポップのサウンドをバックにして、ちーかまさんの一度耳にしたら忘れられないヴォーカルが心地よく聴く者の耳に伝わってきます。また、間奏のギターの音色もこの曲の魅力をましています。
 特に、魅力的なのは、リフレインの部分の
 「冷たく吹き付くような気がしている/あの花に笑う/君の温度だけ感じていられたら」
 「とても言えないことばかりの/ただ毎日を飾る/君の温度だけ感じていられたら」
の部分は、歌詞とメロディが素直に彼女の歌声にのって、とびきり気持ちよく聴く者をEasycomeの歌の世界に包み込みます。
 さて、Easycomeが3月23日の下北沢のMonaRecordsのライブイベントに私の好きな阿佐ヶ谷ロマンティクスととも出演します。大阪在住のため、関西方面での活動がメインでなかなか関東ではライブを見る機会の少ないEasycome、今回、初めてライブを見ることができて、とても楽しみです。もちろんスタンディングですが…(笑)。

つつじ

旅気候

(伊東 潔)

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