2018.10.31
I Don't Know I Don't Know
Paul McCartney

Egypt Station (2018)

いよいよ本日2018年10月31日からポールマッカートニーの『FRESHEN UP JAPAN TOUR 2018』が始まります。ポール先生の来日ツアーは2013年の再爆発から数えて6年で5度日4本目(1回病欠)。今回は9月発表のニューアルバム『EgyptStation』をひっさげてのもの。アルバムが出たのもツアー開始も先月で、アルバムは久々の全米No.1にも輝き、先生含めて正直めちゃくちゃ盛り上がっています。



"I Don't Know" はアルバムの冒頭を飾る曲。ピアノバラードを持ってきました。

基本はIとIVのメジャー和音2つで構成されています。主旋律の最後にmaj7とマイナーコードが仕込まれていて、最初に聴いたときは逃げの旋律に感じられたのですが、ここが曲のキモですね。自省的な迷いの歌詞とあいまってテーマフレーズ "I don't know" に流れ込みます。

"But it's alright, sleep tight" から始まるサビの部分はさすがに複雑なコード技巧が使われています。2部構成のとても長いイントロの前半もですね。

2番は主旋律の中に、ここでしか出てこない8小節が出てきます。"What's the matter with me?" という訴えのフレーズ。これを主旋律が拾い、迷いながらも前向きに解決する。

演奏はほぼポールの一人多重になっていて、ピアノもドラムもずっと聴いてきたマッカートニーファンを唸らせるものです。訴えのフレーズで女性コーラスが出てくるのもいい。リンダが亡くなってから初めてのことではないかな。プロデュースを Greg Kurstin に頼んだのもよかった。Greg の直接貢献も色々分析できると思うのですが、そもそもポールを好き勝手にさせないとすごいのができるので、Greg にありがとうと思っています。

東京や名古屋でこの曲が披露されるのか?ここまでのツアーセットは知りませんが、この充実した状況でライブに来てくれたポール先生に会うのがとても楽しみです。


今日の1曲

(このオフィシャル動画はどう贔屓目に見ても曲をうまく表現しているとは思えないので音だけで楽しんでいただくのを推奨します ^^;)

(たかはしかつみ)

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