2018.08.16 - Songwriter
Johnny Angel Johnny Angel
Lee Pockriss - Songwriter

(1962)

Songwriterシリーズ、
今回は主に1960年代に活躍したソングライター、Lee Pockriss を取り上げたいと思います。主に Paul Vance と共作したソングライター・チームで知られています。その Paul Vance も合わせて取り上げていきます。

Lee Pockriss は1924年ブルックリン生まれ。2011年に亡くなっています。1950年代初頭から音楽活動を始めたようで当初はジャズ・インストの楽曲を作曲していたようです。
一方、Paul Vance は1929年同じくブルックリン生まれ。Lee Pockriss とは5才違いということになります。Paul Vance も1950年代初頭から音楽ビジネスに携わっているようです。
2人の共作クレジットが見つかるのは、1956年、Eartha Kitt に提供した "Put More Wood On The Fire" という曲。翌1957年に RCA Victorから Perry Como に提供した "Catch a Falling Star" が大ヒット、ゴールドディスクとなります。"Catch a Falling Star" はその後多くのミュージシャンに取り上げられ、人気作家チームとなっていきます。

Pockriss-Vance の多作のチームで知られていますが、例によって一部ですが、彼らの作った楽曲を聴いていきたいと思います。


Catch A Falling Star (Paul Vance-Lee Pockriss) / Perry Como (1957)

Catch A Falling Star (Paul Vance-Lee Pockriss) / Linda Scott (1961)

前述の通り、1957年ゴールドディスクに輝きました。バックコーラスは The Ray Charles Singers 。The Ray Charles Singers は黒人歌手、Ray Charles ではなく、基本的に白人の Charles ファミリーで構成されたグループ。後に Linda Nobember や Jackie Ward (Robin Ward) も在籍していたと言われています。
その後、多くのミュージシャンがこの曲を取り上げましたが、"星姫"、Linda Scott のバージョンも合わせて。Hutch Davie のアレンジがロマンチックです。


Go Chase A Moonbeam (Paul Vance-Lee Pockriss) / Jerry Vale (1957)

ブロンクス出身のイタリア系アメリカ人シンガー、Jerry Vale に提供した楽曲。ラテンな調べが心地よい曲です。この曲も多くのカバーが見つかります。


It's Only The Good Times (Gary Geld-Lee Pockriss) / Tommy Edwards (1959)

"It's All in the Game" のヒットで知られる、Tommy Edwards に提供した楽曲。
Peter Udell とのチームで知られる Gary Geld と Lee Pockriss との共作です。アレンジは LeRoy Holmes が担当しています。


Jimmy's Girl (Paul Vance-Lee Pockriss) / Johnny Tillotson (1960)

1960年、Cadence Records からリリース。Paul-Pockriss はこの頃からいわゆるティーン・アイドル達に楽曲を書くようになります。この楽曲は1950年代から続く、彼ららしいロマンチックなナンバーです。


Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka Dot Bikini (Paul Vance-Lee Pockriss) / Brian Hyland (1960)

1960年、邦題「ビキニスタイルのお嬢さん」で知られるナンバー。Billboard Hot 100の1位を獲得しました。日本国内でもダニー飯田とパラダイス・キングなどカバーが多く生まれました。


Johnny Angel (Lyn Duddy-Lee Pockriss) / Shelley Fabares (1962)

先の「ビキニスタイルのお嬢さん」に並ぶ、Lee Pockriss の代表曲。詩は Lyn Duddy という人が書いています。Shelley Fabares は元々はテレビスター。
この楽曲も Billboard Hot 100の1位を獲得しました。後にこの曲から "Johnny Loves Me" (Mann-Weil) と "Johnny" シリーズとして続きます。
バックコーラスは Darlene Love 率いる The Blossoms が担当しています。


Dommage, Dommage (Paul Vance-Lee Pockriss) / Engelbert Humperdinck (1966)

1660年代に入っても、いわゆる MOR系シンガーに楽曲を提供しています。オリジナルは1966年同年に Jerry Vale に提供したバージョンだと思います。今回は Les Reed がミュージカル・ディレクターを務めた、Engelbert Humperdinck を。こういったロマンティックなバラードが本来の Lee Pockriss の持ち味だと思います。


Tracy (Paul Vance-Lee Pockriss) / The Cuff Links(1969)

The Archies 同様のスタジオ・ミュージシャン、シンガーによるバブルガム・ポップス・グループ、The Cuff Links。 The Detergents に続いて Ron Dante が参加しています。プロデュース、楽曲提供を Paul-Pockriss が担当しました。US Hot 100では9位、カナダでは1位を獲得。楽曲アレンジを担当したのは若き日の Rupert Holmes


I Haven't Got Anything Better To Do (Paul Vance-Lee Pockriss) / Dee Dee Warwick (1973)

I Haven't Got Anything Better To Do (Paul Vance-Lee Pockriss) / Natalie Cole (Ask a Woman Who Knows Live)

1970年代に入ってからの作品。Dee Dee Warwick に提供した、とってもいい曲です。プロデュースも Paul-Pockriss が行っています。アレンジを担当したのは Al Caps 。後に、Carmen McRae、Esther Phillips、Astrud Gilberto が取り上げています。今回は Natalie Cole の歌声も一緒に。


写真は左から Lee Pockriss(ピアノ)、Paul Vance(ガオーッ)、Yvonne Constant(女優)。

(富田英伸)




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