2018.07.02 - Songwriter
Who What When Where Why Who What When Where Why
Rupert Holmes - Songwriter

(1976)

(2018年7月1日、SSB「リクエスト特集」で伊東潔さんリクエストの、The Buoys "Give Up Your Guns " がかかりましたので。)

Songwriterシリーズ、
今回は Rupert Holmes を取り上げます。

Rupert Holmes は1947年、イギリスのノースウィッチ生まれ。父親が米国陸軍勤務だったため、イギリスのみならずアメリカの市民権も持っていたようです。
1960年後半に、アメリカのソングライター、プロデューサーチームの Paul Vance - Lee Pockriss チームのスタッフとなり、スタジオシンガーだった Ron Dante 中心に結成された The Cuff Links などでアレンジャー等を担当しました。その後、楽曲も書くようになり、The Cuff Links を始め、The Buoys、The Partridge Family、Gene Pitney などに楽曲提供していくようになります。

1974年には Epic Records からデビューアルバム『Widescreen』をリリース。シンガーソングライターとしても活動するようになります。一連のRupert Holmes のソロアルバムを聴いた Barbra Streisand は 彼の才能を評価し、Rupert Holmes の楽曲を積極的に採用しました。。

1979年、Rupert Holmes のアルバム『Partners in Crime』からシングル・カットされた "Escape (The Piña Colada Song)" が Billboard Hot 100 の1位を獲得。1980年、"Him" もヒットし日本国内でも当時のAORブームと相まって、人気を獲得しました。

その後もアルバムを安定してリリース。現在では劇作家、小説家としても活動しているようです。

Rupert Holmes が書いてきた初期作品を中心に楽曲をいくつか聴いていきたいと思います。


Echo Valley 2-6809(Kathy Cooper-Rupert Holmes) / The Partridge Family(1971)

Rupert Holmes がソロデビュー前、スタジオ・ミュージシャンとして活動していた頃の作品。この作品は Wayne Newton と競作となりました。素敵なバックコーラスは John Bahler を中心に Jackie Ward、Ron Hicklin、Tom Bahler といった面々。


So Many Ways to Die(Paul Vance-Rupert Holmes) / Barbara Jean English(1972)

うって変って、ソウルナンバーを。共作者は師匠筋にあたる Paul Vance 。Barbara Jean English は The Fashions 、The Clickettes といったガールグループを経て、Barbara English 名義で、Dionne Warwick や Patti Austin などに楽曲提供もしている女性です。


My Father's Song(Rupert Holmes) / Barbra Streisand(1975)

1975年、Barbra Streisand が取り上げた楽曲。Rupert Holmes 単独クレジットで、Rupert Holmes がアレンジ、コンダクトを担当しています。


The Last of the Romantics(Rupert Holmes) / Engelbert Humperdinck(1978)

1978年にリリースされた Engelbert Humperdinck のアルバム『The Last of the Romantics』から表題曲。本アルバムには作家陣に Rupert Holmes 以外に、David Pomeranz、Marvin Hamlisch などが参加していてクオリティ高いアルバムです。


Love minus one(Jeffrey Lesser-Rupert Holmes) / Ray Goodman and Brown(1982)

1982年、The Moments からグループ名を変えた Ray, Goodman & Brown のアルバム『Open Up』。共作者の Jeffrey Lesser は Rupert Holmes がソロデビュー当時から付き合いのある盟友です。シンセサイザー、Propeht 10 は Rupert Holmes が弾いています。


Who, What, When, Where, Why(Rupert Holmes) / Manhattan Transfer(1978)

Who, What, When, Where, Why(Rupert Holmes) / Rupert Holmes(1976)

Rupert Holmes が書いた曲の中でも一番好きな曲。スマートな曲で Manhattan Transfer のコーラスもとっても合っています。プロデュースは Manhattan Transfer の Tim Hauser 。実にいい曲をセレクトしました。
オリジナルの Rupert Holmes のバージョンも合わせて。


Escape (The Piña Colada Song)(Rupert Holmes) / Rupert Holmes(1979)

前述の通り、1979年の大ヒットとなり、多くの人が Rupert Holmes の名を知ることとなります。 Rupert Holmes の代表曲です。

(富田英伸)




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