2018.05.01
Soul No.5 Soul No.5
Caroline Rose

Loner (2018)

 私の考えるポップ・ミュージックの3要素は(というと大げさですが)、「楽しく」「踊れる」「歌える」の三つだと思うんですが、その3要素にピャツとはまる歌に遭遇しました。
 その歌を耳にした瞬間、頭の中に「楽しく」「踊れる」「歌える」という言葉がキラキラと閃きました。そして、ユーチューブでその歌のMVを見たときに、これも「楽しく」、加えて「おかしく」「お茶目な」歌手の演技、ダンスを含んだ映像によって、その歌手に興味を覚えました。
 その歌は、女性歌手 Caroline Rose の「Soul No.5」です。
 Caroline Rose のことについて、ほんの少し紹介させてください。Caroline Rose は、1990年 NY のロングアイランド生まれの女性シンガー・ソングライターです。今回のアルバム『Loner』を含めて3枚のアルバムをリリースしています。アメリカの音楽メディアでは、彼女の音楽的背景として、ロカビリー、オルタナティブ・カントリーなどがあげられ、報じられていますが、今回のアルバムでだいぶ、音楽的に変化したようです。
 さて、「Soul No.5」は、アルバム『Loner』の中でもとびきり楽しい歌です、イントロの緩いギターの音にのって、彼女のラップ風のヴォーカルがチープなオルガンの音を含むノリノリのサウンドをバックに楽しく歌われます。
 特にコーラス部分の
 「Bang Bang And Away/He Goes/Suped Up Now,I'm Ready To Go/I Got Soul/I Got Soul」
 は、一緒に口づさみたくなります。
 この歌もともとは「I Got Soul」という名で、2015年に彼女が NPR の Tiny Desk Concert に出演した際に歌われていたもので、それが今回「Soul No.5」と題名とともにアレンジも変えて歌われています。私は「I Got Soul」と比較して聴くと、この「Soul No.5」のほうが断然に好きです。
 彼女のライブ映像ほかを見ると、彼女が赤いスポーツウェアを着て、スポーツをしているような歌い演奏する姿はほん少し往年の Cyndi Lauper の歌を連想させます。加えて、彼女のバンドのメンバーも青いスポーツウェアを着ているのがなんとも微笑ましい限りです。また、赤いスポーツウェアを着た本人が口いっぱいタバコを銜えてるアルバム・ジャケットをおかしみを誘い、彼女のユーモラスでお茶目な魅力を感じさせます。これから彼女の音楽、注目です。

今日の1曲

I Got Soul(3分15秒付近から)- NPR Music Tiny Desktop Concert

(伊東 潔)




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