2018.01.19 - Songwriter
The Coldest Days of My Life The Coldest Days of My Life
Eugene Record - Songwriter

(1972)

Songwriterシリーズ、
Eugene Record の続きです。

Eugene Record は Brunswick Records のミュージシャン達に楽曲提供してきましたが、1969年には Eugene Record 率いる The Chi-Lites も Brunswick Records に移籍。ずっと大きなヒットのなかった The Chi-Lites でしたが、1971年、 "Have You Seen Her" が Billboard Hot 100 の3位。続いて1972年、"Oh Girl" が Billboard Hot 100 の1位となり、The Chi-Lites の時代がやってきます。

これまでスタジオアルバムをリリースすることもなかった The Chi-Lites ですが、1975年まで Brunswick Records で8枚程制作。しかし The Chi-Lites が人気が出ても Eugene Record は Brunswick Records 所属のミュージシャン達に楽曲を提供しています。

その後、1970年中期に Eugene Record は The Chi-Lites を離れ、ソロ活動を開始。1977年にアルバム『The Eugene Record』 をリリース。その後、2枚のアルバムをリリースしました。
1980年には、The Chi-Lites Featuring Gene Record 名義で、アルバム『Heavenly Body』で The Chi-Lites と再会しています。Eugene Record は2005年、65才で永眠。

今回は1969年から、The Chi-Lites ブレイク前後の楽曲を聴いてみたいと思います。


There'll Come A Time(Eugene Record-Floyd Smith) / Betty Everett(1969)

"The Shoop Shoop Song (It's in His Kiss)" 等のヒットで知られる Betty Everett に提供した楽曲で、ソングライターの Floyd Smith (Loleatta Holloway の夫)との共作曲。アレンジはその後、 Eugene Record の作品を多く手がけることになる Tom Tom 84 こと Tom Washington が担当しています。


We're Not Happy(Eugene Record-Carl Davis) / Wales Wallace(1969)

1969年、Carl Davis との共作曲。プロデュースは後にBrunswick Records で活動することになるサキソフォン・プレーヤー、Willie Henderson が担当しています。アレンジは Sonny Sanders。跳ねたリズムが心地いいです。


I Need You(Eugene Record-Carl Davis) / Otis Leavill(1969)

殆ど先と同じプロダクションで制作された作品。この人のファルセットボイスがいいですね。あまり知られていない作品ですが、Eugene Record の持ち味がよく表れています。


All The Waiting Is Not In Vain(Eugene Record-Carl Davis) / Tyrone Davis(1969)

シカゴを代表するシンガー、Tyrone Davis に提供した曲。これも跳ねたリズムが心地いい曲。プロデュースを兼ねて、アレンジも Willie Henderson が担当。
以上、Dakar Records いうレーベルは Brunswick Records の子レーベルですが、このようにいい曲が眠っています。


Oh Girl(Eugene Record) / The Chi-Lities(1972)

1972年、ミリオンセラー。1972年リリースアルバム『A Lonely Man』収録曲です。Eugene Record 単独クレジットで、プロデュースも Eugene Record 。ハーモニカがいい味だしています。The Promises というグループが "Oh Boy" のタイトルでリリースもしています。


The Coldest Days of My Life Part 1&2 (Eugene Record-Carl Davis) / Chi-Lites(1972)

先の同アルバム『A Lonely Man』のラストに収録されていた曲。8分30秒と長い曲ですが、ヒット曲 "Oh Girl" に続いてシングルカットされました。そのシングルはA面=Part 1、B面=Part 2 として収録。波のSEに被った印象的なストリングスアレンジは Thomas "Tom Tom" Washington が担当しました。


Trying To Get To You / Eugene Record(1978)

最後に1978年リリースの Eugene Record のセカンドアルバム『Trying To Get To You 』からこの曲を。浮遊感がとっても心地いいナンバーです。

(富田英伸)




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