2017.12.31
RUN!!! RUN!!!
のん

Single (2018)

のん がすこぶる快調です。大晦日の吉祥寺で買ってきた2018年元日発売日のニューシングル「RUN!!!」を聴きながら書いています。のんちゃんの持ち味はイノセントだと思うのですが、「音楽が好きだ」という気持ちに当てられています。

今日の1曲

この曲、発売前から上記PVが公開されていて、もう繰り返し見てます。のんちゃんが前ののめりに走ってます。曲はあまちゃんで「潮騒のメモリー」「暦の上ではディセンバー」を作った Sachiko M と大友良英のコンビ(本作ではSachiko Mが作詞曲、大友が編曲)で、あまちゃんビッグバンドのリズム隊によるロックンロール。ビデオは屋外ロケで、のんの大好きなコスプレ満載のすごくよく錬られたもの。のんちゃんの良さがこれでもかと発揮されてます。

のんの活動を振り返ってみます。

2016夏ごろ のんブログをスタートさせ、なんとなく「静止画」で僕たちの前に。そして2016年冬公開のアニメ映画『この世界の片隅に』すず役の声で、映画の世界観そのままに大復活。2017年6月にはCMでキリンジの「エイリアンズ」をアカペラで披露。歌でいくの?と思った2017夏、なんと自身のレコードレーベル「KAIWA(RE)CORD」を発足、オヒロメパックと称した凝ったアナログ/カセットシングル「タイムマシンにお願い」c/w「I LIKE YOU」をリリース、オリジナル奏者のミカバンドやCHABOと共演。(高橋幸宏のフェス)ワーハピ客演。そして11月にファースト・シングル「スーパーヒーローになりたい」発表(高野寛作)。間髪を入れず「RUN!!!」まで走りこみます。

のんちゃんの持ち味は持ち前のイノセンスであり、映画『世界の片隅』は正に当たり役で、映画の世界を彼女が一段も二段も深めたものと考えていました。その純粋さをのんはどうやって表現者として続けていくのか?そんな中、彼女がイノセントさを音楽への愛情としてストレートにぶつけてきたことに心底驚き歓喜しています。彼女がバンドをやっていて、音楽が大好きなことも知っていましたが。一昨日12月28日にはステージ『のんフェス』を主催。堀込泰行、銀杏BOYZ、サンボマスターらが出演。

のんちゃんがこっちに来てくれたと思っていたのですが、実は彼女が我が国の音楽のいいところにいるだけだということに気づきました。11月3日はレコードの日で堀込とのんが中古レコードを漁っているポスターがレコード店に掲出されました(あれは吉祥寺の中古レコード屋で撮影されたそう)。そのポスターがいまだにあちこちのレコード屋店頭からはがされない、こういうことのんの立ち位置を語ります。

歌手のんですが、(アイドル歌手を演じた)あまちゃん時代と比べて、すごくヴォイトレしてます。ミカにも負けない!さらにギターを弾く姿がいい。あの手はギターを弾く手だ。「RUN!!!」はPVがめちゃいいんだよなぁ。お台場で撮影したと思うんだけど、コスプレ連続変身が長回しワンカットで綴られている。これどうやって撮ったんだろう。まあ途中で夕日が急に沈むんだけど(笑顔)。2018年、のんは音楽で走り始めます。

(たかはしかつみ)




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