2017.08.17 - Songwriter
Denise Denise
Neil Levenson

(1963)

(2023年10月8日SSB「リクエスト特集」で Randy & The Rainbows "Denise" がかかったので、Neil Levenson をアップグレードします。)

Songwriterシリーズ
今回は Neil Levenson という人を取り上げます。

この人は1960年代初頭から、特に White Doo Wop 関係でクレジットで見つけることができる人ですが、詳細バイオグラフィ等は不明。この Neil Levenson の書く曲は楽しい曲が多く、いつの間にかクレジットを追いかけていた人です。
1960年初頭に登場した数々のWhite Doo Wop の曲の中でもセンスの良さが光ります。サイダーように爽やかな Doo Wop を書く人。

クレジットが見つかるのは、1963年 Randy & The Rainbows がリリースした "Denise"。 Neil Levenson 単独クレジットです。Neil Levenson は The Tokens、The Happenings、The Chiffons などを擁した Bright Tunes Productions のスタッフライターだったようです。

また Artie Kornfeld とのチームで知られる Steve Duboff のプロダクションでも楽曲制作をしており、The Ovations、The Whippets、The Emeralds といったグループに楽曲を提供しています。

1960年代中期になるとプロデューサーとしてもクレジットされるようになり、The Creatures、The Cavalry Twill、The Milky Way といったグループを手掛けていますが、いずれもヒットに至りませんでした。
以降、僕の好きな曲を聴きながら。


Denise (Neil Levenson) / Randy & The Rainbows (1963)

Why Do Kids Grow Up (Neil Levenson) / Randy & the Rainbows (1963)

"Randy" こと Dominick Safuto を中心に1962年に結成された White Doo Wop グループ、Randy & the Rainbows。"Denise" は1963年 Billboard Hot 100 の10位にチャートインしました。とっても快活で溌剌とした曲。多くの人がそうだったように初めて聴いた時の楽しい感覚は忘れられません。第2弾シングル "Why Do Kids Grow Up" も Neil Levenson が引き続き楽曲提供。"Denise" と同じスタイルの曲です。


Bye, Bye (Neil Levenson) / The Bon Aires (1964)

Jeannie Baby (Duboff-Levenson-Murray) / The Bon Aires (1965)

ニュージャージーで結成された White Doo Wop グループ、The Bon-Aires。プロデュースは Neil Levenson と後に Artie Kornfeld とチームを組んで、The Cowsills "The Rain, The Park & Other Things"などを共作することなる Steve Duboff です。"Bye, Bye" はアレンジを Denny Randell が担当しました。


Think (Selig-Levenson) / Ruby & The Romantics (1966)

1966年、Ruby & The Romantics に提供した曲。Neil Levenson がこれまで作ってきた楽曲とは異なり、落ち着いた雰囲気あるバラード曲です。


Anything For A Laugh (Bob Stone-Neil Levenson) / Maxine Brown (1965)

これもしっとりとしたいい曲です。1965年にベテラン・シンガー、Maxine Brown に提供した楽曲。プロデュースは Scepter Records で The Shirelles、Maxine Brown、Chuck Jackson を育て上げた Stan Green。


The Reason For Living (N.Levenson) / Jay And The Americans (1966)

1966年、Jay And The Americans に提供した楽曲。これもとってもいい曲。シングルB面曲ですが、A面に持ってきたらヒットかもしれません。アレンジは何故かイギリスの Charles Blackwell が担当しています。


When It's All Over (Gerry Robinson-Neil Levenson) / Hines, Hines & Dad (1969)

オリジナルは1965年にリリースした Jay And The Americans ですが、1969年に Hines, Hines & Dad という黒人3人グループが取り上げました。メンバーの Hines という人は後にダンサー、俳優で有名になるグレゴリー・ハインズ (Gregory Hines) です。


Baby I'll Leave It Up To You (N.Levenson-Ray Dahrouge-E.Woolley) / Michele and Jeff (1970)

1970年に入ってからの作品。Michele And Jeff いう男女に提供した曲。プロデュースは作詞家、Hank Hunter と Neil Levenson の共同プロデュース。ニュージャージーを中心に活動してきた Ray Dahrouge との共作です。アレンジは Charles Calello が担当。


Jacqueline (Neil Levenson) / The Triangle (1970)

これも1970年に入ってからの作品。グループ The Triangle については詳細不明。Neil Levenson 得意の人の名前の曲です。プロデュースは前と同じ、Hank Hunter と Neil Levenson の共同プロデュース。アレンジは Charles Calello。Neil Levenson らしさが出た溌剌とした曲です。

(富田英伸)

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