2016.10.27 - Songwriter
Wedding Bell Blues Wedding Bell Blues
Laura Nyro [Songwriter]

(1966)

Songwriterシリーズ、今回は Laura Nyro を取り上げます。

Laura Nyro は職業作曲家として活動してきたのではなく、シンガーソングライターとして活動してきたと言っていいと思います。ただ、1960年後半から1970年にかけて多くのミュージシャンに彼女が作った曲は愛され、取り上げられました。
今回は、Laura Nyro の初期の作品を中心に Laura Nyro 以外のバージョンで聴いていきたいと思います。

Laura Nyro は1947年生まれ、ニューヨーク、ブロンクス出身。1997年他界。1966年に "Wedding Bell Blues" を Verve Forecast Records からシングル・リリース。翌年の1967年にファースト・アルバム『More Than A New Discovery』をリリース(後に『The First Songs』と改題)。翌年の1968年CBSから、セカンド・アルバム『Eli And The Thirteenth Confession』をリリース。同年、The Fifth Dimension が3枚目のアルバム『Stoned Soul Picnic』で、"Stoned Soul Picnic" と "Sweet Blindness" を取り上げ、ヒットに繋がり、Laura Nyro の名が全米に広く知られるようになります。

Stoned Soul Picnic (Laura Nyro) / The 5th Dimension (1968)

このように Laura Nyro の楽曲は西海岸の音楽関係者、ミュージシャン達が評価し、広がっていったのですが、The Fifth Dimension 以前に、Laura Nyro の楽曲に目をつけた人に Lou Adler がいます。1967年、セッション・コーラス・グループで知られる The Blossoms のシングルをプロデュースし、"Stoney End" を取り上げます。

Stoney End (Laura Nyro) / The Blossoms (1967)

翌年1968年、Lou Adler は女優の Peggy Lipton をプロデュースし、デビューアルバム『Peggy Lipton』で "Stoney End" と "Hands Off The Man (Flim Flam Man)" を取り上げます。その時、バックコーラスを担当したのが、The Blossoms でした。ちなみに Peggy Lipton の元夫は Quincy Jones です。

Hands Off My Man (Flim Flam Man) (Laura Nyro) / Peggy Lipton (1968)

Laura Nyro は他のミュージシャンへの書き下ろしは皆無と言っていい程ないのですが、1968年アルバム『Eli And The Thirteenth Confession』に収録されている、"Poverty Train" を1967年に The Ark というグループがシングルリリースしています。曲の構成も Laura Nyro のバージョンとは大きく異なっています。"aka The Purple Gang" の記載を信じればイギリスのグループのようですが、真意の程はわかりません。

Poverty Train (Laura Nyro) / The Ark (1967)

その他当時、Laura Nyro の作品を取り上げたミュージシャンの楽曲をほんの一部だけ聴いていきたいと思います。


Save The Country (Laura Nyro) / Thelma Houston (1970)

1969年アルバム『New York Tendaberry』に収録された曲を Thelma Houston が取り上げています。アレンジに Jimmie Haskell、プロデュースは Steve Barri と西海岸での制作です。Thelma Houston、抜群の歌唱力です。


Time And Love (Laura Nyro) / The Free Design (1970)

Dedrick 兄弟姉妹 を中心にニューヨークで結成されたボーカル4人組、The Free Design が1969年アルバム『New York Tendaberry 』収録曲 "Time And Love" を取り上げました。The Free Design の精細なコーラスとアコースティック・ギターがとっても良く可愛らしく仕上がっています。


I Never Mean To Hurt You (Laura Nyro) / Barbra Streisand (1971)

Barbra Streisand も1971年のアルバム『Stoney End 』と『Barbra Joan Streisand』で積極的に Laura Nyro の楽曲を取り上げました。今回はちょっと地味な曲を Barbra Streisand の素晴らしい歌唱力でジャズ的なアプローチで歌っています。


Wedding Bell Blues (Laura Nyro) / Laura Nyro (1966)

最後に Laura Nyro のデビューシングル、19才の歌声を。
アレンジを担当したのは、ポップス畑の Herb Bernstein 。The Happenings の "See You in September" などのアレンジをやった人です。これが良かったんですね。とっても聴きやすく、多くの人の心に届いたと思います。


*今回、記載にあたって『Season of Lights -Laura Nyro Story』(脇元和征)を参考にさせていただきました。

(富田英伸)




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