2016.10.09
土曜日の恋人 土曜日の恋人
山下達郎

Pocket Music (1986)

先週(10/2)のサンデー・ソング・ブックは日曜日の歌の特集でした。

達郎さんの日曜の歌は実はない、ということで放送に起用された曲は "Groovin'"。それでは別曜日は?と思いつき、山下達郎で一週間というのを考えてみました。

日曜日
Groovin' / 山下達郎 (Artisan 1991)
"Groovin' on a Sunday afternoon. Life woud be esctasy, you and me endlessly."
Young Rascals 1967年ヒット曲のカバー。日曜午後の心身満ち足りた感を歌っています。

月曜日
Monday Blue / 山下達郎 (Go Ahead! 1978)
「今日はけだるいマンディブルー わき出る人混にもまれ 二度と帰ること事もないね もうこの街にも」
山下達郎作詞の別れの歌。月曜の憂鬱はよくあるテーマではあるが、これはサラリーマンの歌ではなく、若い二人の愛が世俗に飲み込まれていく歌。

火曜日
シングル・アゲイン / 竹内まりや (Quiet Life 1999)
「また独りに帰ったと 風の便りに聞いてから 忘れかけた想いが 胸の中でざわめく」
《火曜》サスペンス劇場(日本テレビ)テーマ曲。男女の複雑な関係を歌う、まりやさんの火曜サスペンス化の記念すべき1曲目でアレンジもすごくサスペンス。

水曜日
雨のウェンズディ / 大滝詠一 (A Long Vacation 1981)
「降る雨は菫色 時を止めて抱きあったまま」
(こじつけが続きますが)日本を代表する水曜歌、作詞は松本隆。松本隆の小説や映画でも重要なシーンを構成していた、松本のプライベートな想い出らしい。何故水曜なのかわからないが、水曜はこの曲でないといけない。

木曜日
寒い朝 / 山下達郎 (僕の中の少年 1988)
「木曜日の朝 君は出て行った 主を失くしたティーカップ カルキの匂いのベィジンスーツ」
竹内まりや作詞。ふっと女が居なくなるのは木曜の朝なんだろうなー、なんとなく。

金曜日
ターナーの汽罐車 / 山下達郎 (Artisan 1991)
「退屈な金曜日 埋め合わせのパーティー 〜 虹色のシャンペインを かたむける君の 見つめる絵はターナー」
山下達郎作詞。女がだめな週末にかかっている。ふと「寒い朝」の続きかもなどと考えてみる。この女と女を遠くからみつめる男に週末はくるのか?

土曜日
土曜日の恋人 / 山下達郎 (Pocket Music 1986)
「土曜日の夜は 始まったばかり まるで僕達の愛の様な ざわめき」
山下達郎作詞。ぼくたちの週末。「DOWN TOWN」の続きだけど、でも「雨は手のひらにいっぱい」の続編っぽい。同じ青年が居る、でもひとりじゃない。みずみずしい東京がここにはある。


(たかはしかつみ)




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