2016.07.12 - Songwriter
All of My Life All of My Life
Helen Miller [Songwriter]

(1965)

(2016年7月10日SSBで、Connie Stevens が歌う "All of My Life" がかかったので、それを記念して)
Songwriter シリーズ、今回は主に1960年代に活躍した女性ソングライター、Helen Miller を取り上げたいと思います。

ソングライター、Helen Miller についてはSSBで2008年11月9日から2008年11月23日まで3週間かけてソングライター特集で取り上げられました。この作家、Helen Miller については昔からとっても好きで、オンエア時は Helen Miller の作品にもっと触れたいと思っていた矢先でしたので、ほんとにうれしかったですね。
もう一度、Helen Miller の足跡を少しおさらいしてみましょう。

Helen Miller は1925年生まれ、2006年に80才で亡くなっています。
1940年代からニューヨークで作曲活動を始めました。結婚と子育てで作曲活動を中断した後、1960年代になって、Don Kirshner が主宰する Aldon Music で作家活動を再開したそうです。
作家活動の拠点となったのはニューヨークのブリル・ビルディング。当時、たくさんの若い作家がそのビルに出入りしていました。Barry Mann、Carole King、Neil Sedaka、Ellie Greenwich ...。そんな若い作家に交じって Helen Miller も多くの影響を受けたと思います。
ブリル・ビルディングで一番コンビを組んだ作詞家が Neil Sedaka とのチームで知られる Howard Greenfield。確かに Helen Miller が作り出す楽曲の作風は Neil Sedaka に似ているような気がします。Howard Greenfield とのコラボを中心に様々な作詩家と組んでガールグループ、当時のティーン・アイドル達に楽曲を提供していきました。

1970年代に入ると、Rose Mary McCoy という黒人女性と一緒に作家活動することになります。ちなみに Rose Mary McCoy は "Tryin' to Get to You"、"I Beg Of You" といった楽曲を Elvis Presley に提供した人です。
ソウル・ミュージック、R&B が流行った時代。その時代の要請、ニーズに合わせて、Helen Miller と Rose Mary McCoy が作る曲はこれまでとは作風が変わり、ソウルミュージシャン達にも取り上げられるようになります。

今回は主に1960年代の Aldon Music 時代に作った曲を中心に僕の好きな曲を聴いてみたいと思います。どれも素適な曲ばかりです。



Foolish Little Girl (Helen Miller-Howard Greenfield) / The Shirelles (1962)

Helen Miller が書いた曲で一番有名な曲。1962年、Scepter Records からリリース。1963年 Billboard Hot 100、4位まで駆け上がったみんな大好きな素敵なメロディ。女の子同士のかけ合いがとてもキュートで可愛いらしいです。まさに "60's ドリーミングメロディ" の王道です。


Connie (Helen Miller-Howard Greenfield) / Tommy Sands (1963)

1963年、ABC-Paramount Rcord からリリース、プロデュースとアレンジは Don Costa 。Helen Miller のメロディの素晴らしさを十二分に引き出した心地よいアレンジです。"Connie" とはもしかすると、当時、歌と映画で人気あった Connie Francis のことなのかもしれません。


I Hope He Breaks Your Heart (Helen Miller-Howard Greenfield-Neil Sedaka) / Neil Sedaka (1964)

1964年、RCA Victor からリリース。Helen Miller と Neil Sedaka が共作した1曲です。二人はどういう風にコラボしたのでしょうか、興味津々。Neil Sedaka のボーカルも快活で楽しい1曲です。


All Of My Life (Helen Miller-Tony Powers) / Lesley Gore (1965)

Helen Miller が書いた曲の中でも特に好きな曲。心地よいメロディの中にもしっかり芯が通っています。作詞は後に George Fishoff とチームを組むことになる Tony Powers 。ちょっとジャズ寄りの Quincy Jones(プロデュース) 、Claus Ogerman(アレンジ)が送り出した素敵なポップスです。2015年に亡くなった Lesley Gore も声が真っ直ぐでこの曲にとっても合っていますね。
"ツンデレ"の Connie Stevens の歌唱もいいですが、やっぱりこの Lesley Gore の歌唱の方が好きです(笑顔)


Make Me Your Baby (Helen Miller-Roger Atkins) / Barbara Lewis (1965)

普遍的なメロディが素晴らしいスケールの大きさを感じる1曲。この曲を取り上げたプロデューサー、Ollie McLaughlin も感性もいいですね。アレンジを担当したのは Artie Butler。歌唱はちょっとハスキーな声が魅力の Barbara Lewis


Don't Say You Don't Remember (Helen Miller-Estelle Levitt) / Beverly Bremers (1971)

70年代に入ってからの作品。憂いを持った切ないメロディ。この曲も昔から大好きな1曲です。Beverly Bremers は歌手以外に女優としても活躍していた人でした。アレンジは Charlie Callelo が担当しました。


I Need You More Than Ever Now (G. Holley-H. Miller-R. McCoy) / Sarah Vaughan (1974)

ジャズの大御所、Sarah Vaughan に提供した曲。この曲が収録されている1974年に Mainstream Records からリリースしたアルバム『Send In The Clowns 』は10曲中5曲、Helen Miller が書き下ろしています。当時チームを組んでいた Rose Marie McCoy との共作。アレンジは Gene Page が担当しています。

(富田英伸)




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