2016.06.19 - Album
Pure McCartney Pure McCartney
Paul McCartney

Pure McCartney (2016)

Paul McCartney がベスト盤『Pure McCartney』を発表しました。この選曲があんまりだ、という話しがあるので、私も頼まれもしないのですが、面白いので選曲をしてみました。

『Pure McCartney』のねらいは「僕と僕のチームが選曲するにあたって考えたのは、ただただ楽しんで聴けるものにしよう、ということだけだった。たとえば、長旅の車中、自宅でくつろぎたい晩、または友人とのパーティーなんかでね」とのこと。超有名曲とちょっとマニアックな曲が、年代も曲想もあまり関係なく次々出てくるのです。

あぶないパターンです(笑い)。あまり配慮がない選曲になることは容易に想像できました。

日本のメーカーインフォでは「ザ・ビートルズ解散後45年間の全ヒット曲を網羅した、究極のベスト盤!」とありますが "Wonderful Christmastime" はいずこ(^^; )
ほかに売れたシングルですと、"Helen Wheels"、"Take it Away"、"Spies Like Us"、"Once Upon a Long Ago" などがなく、近年の代表的なシングルである "My Brave Face"、"Hope of Deliverance"、"Young Boy" などもありませんので、むしろヒット曲にとらわれない選曲かと思います。

さて、私も「デラックス・エディション」4枚組の曲数と同数67曲を選んでみました。その結果、67曲のうち36曲しか合致しませんでした。少なくとも50曲は「鉄板曲」を選んだつもりですので、ポール先生たちの選曲がかなりすごいことがご理解いただけるかと思います。

マイ・セレクションはこちらです。

『Pure McCartney』の楽しみ方は、まさにパーティーや生活のバックグラウンドで「あれ、こんな曲もあったぞ」と気づかされるところだと思います。ライブでもありますよね、イントロがかかって「あれ、この曲なんだっけ?」と、そういうシチュエーションの再現。ですので曲順はいろんなものがランダムのように現れます。あたかも、みんなが聴きたいポールの曲と、ポール先生がその日の気まぐれで聴いたもらいたい曲から、コンピューターがうまく選んでくれてるよう。そう、ポール先生の次のベスト盤は、そういった「自分とポールが好きな100曲を選んでもらえる権利」みたいなダイナミック・プレイリスト販売にすればいいんじゃないかな?AI花盛りだし ^_^

それでは公式『Pure McCartney』の選曲を振り返って行きましょう。盤の収録順ではレビューがしにくいので、リリース順に並べたのが下のリストです。

まず私が最初に心配したのが、"C Moon" が入るかどうか。結果、ない、良かった(笑い)。これだけ自由に選曲すると いつでも出てくる "C Moon"。心配しました。ちなみに "C Moon" のドラムは先週亡くなられた Henry McCullough(Wings の初代ギタリスト)が叩いていたそうです。ご冥福をお祈りします("My Love" のギターソロ!!)

一方、驚いたのが『Flaming Pie』の大躍進。なんと8曲も入っています。"Calico Skies" "Little Willow"、、すばらしい。一方、取り上げられなかったのが『Flowers in the Dirt』と『Driving Rain』。前者は1990年の初ソロ来日、後者は2002年の3回目の来日の想い出の盤。特に『Flowers』はコステロの助けも合って起死回生の復活アルバム、セールスも専門家受けもよかっただけに何故??

どんな気になる選曲があるのか、さわりです。
70年代のスーパースター振りの影に隠れるような名曲 "Warm and Beautiful"、AORっぷりがたまらんマイケルの "Girlfriend"、ソウル・ジャージーな "Arrow Through Me"、80年代に入り、いまやブライアンも公認の名曲 "Wonderlust"、再評価もまだ良さがわかりかねる(汗)ニューウェーブな "Good Times Coming/Feel the Sun"、90年代のマッカバラード "Winedark Open Sea"...


昨日6月18日はポールの74歳の誕生日です。ポール先生、おめでとうございます。
『Pure McCartney』楽しんでますよ!


Pure McCartney
McCartney (1970)Maybe I'm Amazed
Every Night
Junk
Ram (1971)Another Day*single 1971
Too Many People
Heart of the Country
Dear Boy
Uncle Albert/Admiral Halsey
The Back Seat of My Car
Wild Life (1971)Bip Bop
Hi Hi Hi*single 1972
Red Rose Speed Way (1973)Big Barn Bed
My Love
Live and Let Die*single 1973
Band on the Run (1973)Band on the Run
Jet
Mrs. Vandebilt
Let Me Roll It
1985
Venus and Mars (1975)Junior's Farm*single 1974
Venus and Mars/Rock Show
Listen to What the Man Said
Speed of Sound (1976)Let 'Em In
Silly Love Songs
Warm and Beautiful
London Town (1978)Mull of Kintyre*single 1977
Girlfriend
With a Little Luck
Don't Let It Bring You Down
Back to the Egg (1979)Goodnight Tonight*single 1979
Arrow Through Me
Baby's Request
McCartney II (1980)Coming Up
Temporary Secretary
Waterfalls
Tug of War (1982)Here Today
Wanderlust
Ebony and Ivory
Pipes of Peace (1983)Pipes of Peace
Say Say Say
Broad Street (1984)No More Lonely Nights
We All Stand Together*single 1984
Press to Play (1986)Press
Good Times Coming/Feel the Sun
Flowers in the Dirt (1989)
Off the Ground (1993)Winedark Open Sea
Flaming Pie (1997)The Song We Were Singing
The World Tonight
Calico Skies
Flaming Pie
Souvenir
Little Willow
Beautiful Night
Great Day
Driving Rain (2001)
Chaos and Creation (2005)Fine Line
Jenny Wren
English Tea
Too Much Rain
Memory (2007)Dance Tonight
Only Mama Knows
Electric Arg (2008)Sing the Changes
Kisses (2012)My Valentine
New (2013)Save Us
Queenie Eye
Early Days
New
Appreciate
Hope for the Future*single 2014


(たかはしかつみ)




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