2016.06.07 - Songwriter
Now That Summer is Here Now That Summer is Here
Peter Anders [Songwriter]

(1960)

Songwriterシリーズ、今回は Peter Anders を取り上げたいと思います。
Peter Anders さんが2016年3月24日に亡くなったことをSSBで知りました。
SSBでは2004年に2回に分けて『Anders & Poncia (アンダース&ポンシア) 特集』がオンエアされました。
今回、Peter Anders についてもう一度簡単に足跡を辿って、Peter Anders が遺した楽曲を聴いてみたいと思います。


Peter Anders、本名 Peter Andreoli は1941年、ロードアイランド州プロビデンスで生まれています。ハイスクール時代に自身の Doo Wop グループ、The Videls を結成、1959年頃に後の盟友となる Vincent Poncia が The Videls に参加しているようです。1958年地元の Rhody Records で最初にレコーディングした "Place In My Heart" が小ヒット。作曲は Maurice Bouchard という人と Peter Andreoli の共作となっています。

1960年には、ニューヨークの JDS Records から "Mr. Lonely" をリリースし、U.S. Billboard Hot 100 にチャートインします。Peter Anders はニューヨークにとどまり、"Save The Last Dance For Me" で知られる Doc Pomus に弟子入りする形で作曲活動を開始、そこで、 Jerry Leiber & Mike Stoller、Carole King、Ellie Greenwich、Barry Mann といったいわゆるブリル・ビルの作曲家達に大きな影響を受けていきます。

Philles Records を設立したばかりのプロデューサー、Phil Spector は Peter Anders と Vincent Poncia の才能に注目し、1963年楽曲依頼のため、2人を西海岸に呼び寄せます。2人は Darlene Love、The Crystals、The Ronettes などに楽曲提供。特に The Ronettes に楽曲提供した "Do I Love You"、"The Best Part Of Breaking Up" は大きなヒットとなります。

1965年、Philles Records での成功を受け、2人は西海岸からニューヨークに戻ってきます。そこで、The Videls や昔の仲間を集めて、The Tradewinds というグループを結成。Leiber & Stoller が主宰していた Red Bird Records から "New York’s A Lonely Town" をリリース。それは西海岸での思い出が詰まった曲でした。

1966年頃になると、The Tradewinds は KamaSutra Records の Artie Ripp の誘いを受け、シングル、"Mind Excursion" をリリース、そしてアルバム制作にとりかかります。同時期に Anders-Poncia そして Artie Ripp はスタジオのみのグループ、The Innocence を結成、彼らの友人であり The Critters の Don Ciccone 作曲による "There’s Got To Be A Word" をリリース。その後も Anders-Poncia はKamaSutra Records、そして Buddah Records 周辺でスタジオ中心に活動を続けていきます。

1970年以降は、Peter Anders はシンガーソングライターとして活動を続けていきます。一方、Vincent Poncia はプロデューサーの Richard Perry のプロダクションで働くようになり、Leo Sayer、Melissa Manchester、ハード・ロックバンドの Kiss などを手掛けました。

その時代毎で僕が好きな Anders-Poncia 作品を聴いていきたいと思います。


Now That Summer is Here (Peter Andreoli- Vincent Poncia) / The Videls (1960)

1960年代初期、The Videls 時代で一番好きな曲。"夏"の曲、エバー・グリーンです。
1960年に Peter Anders と Vincent Poncia は共作を開始しています。
特筆すべきは "Graduation Day" などの作曲で知られる、Joe Sherman がアレンジとプロデュースを担当しています。


The Party Starts at Nine (Peter Andreoli- Vincent Poncia) / The Videls (1963)

引き続き、The Videls のナンバー。
"Now That Summer is Here" が夏の昼の曲だとしたら、この曲は夏の夜の曲。これもとても好きな曲。涼しそうな夜風が通り過ぎ、60年代のアメリカの"青春"の面影がみえてきます。


How Does It Feel? (P. Andreoli- V. Poncia- P. Spector) / The Ronettes (1964)

1960年代中期、Philles 時代の Anders-Poncia の楽曲で一番好きなのはこれ。ドラムのパターンが心地いいです。途中からのホーンも不思議な旋律で宙を舞う感じがします。
Philles の一連の作品は "Back To Mono" の号令の下、モノ盤が定番ですが、僕はステレオ盤の方が気に入っています。


A Lifetime Lovin' You (Peter Andreoli- Vincent Poncia) / The Innocence (1967)

1960年代後期の Buddah-KamaSutra 時代から1曲選べと言われたらこの曲。気持ちいいメロディです。
Jimmy Wisner がアレンジを担当。アルバムのクレジットでエンジニアに Brooks Arthur や Rod McBrien の名前も見つかります。


London's A Lonely Town (Peter Andreoli- Vincent Poncia) / Dave Edmunds (1976)

"ご当地ソング" 化しているこの曲を最後に。
ロンドンからこの人を。この曲、この曲、SSBでもかかりましたね。


*写真、The Videls。左から2番目=Peter Anders、3番目=Vincent Poncia

(富田英伸)




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