2016.02.02 - Songwriter
Shine on Silver Moon Shine on Silver Moon
Gary Knight,Gene Allan [Songwriter]

(1978)

ソングライター・チーム Gary Knight-Gene Allan の続きです。

前回、Adam Wade が1977年にリリースしたアルバム『Adam Wade』から1曲紹介したのですが、 同じく Gary Knight-Gene Allan が書いた曲でアップテンポで明るい曲も同アルバムに提供していました。

Shine on Silver Moon(G. Knight-G. Allan) / Adam Wade(1977)

シングルにもならなかったアルバムのみの収録ナンバーですが、この曲に目をつけたのが、The 5th Demension 出身の Billy Davis Jr 、そして ギターリスト Steve Cropper でした。1978年にリリースした Marilyn McCoo & Billy Davis Jr.のアルバム『Marilyn & Billy』の1曲目に持ってきます。プロデュースは Billy Davis Jr と Steve Cropper 。ちなみにこのアルバム『Marilyn & Billy』は Machael Masser が書いた "Saving All My Love For You" が収録されているアルバムです。

時代は真っ盛りのディスコ時代でしたので、この "Shine on Silver Moon" は12inchi Disco Re-Mix Version がリリース。これがとても素晴らしいので聴いてみたいと思います。


Shine on Silver Moon(12 inch Disco Re-Mix Version ) (G. Knight-G. Allan) / Marilyn McCoo & Billy Davis Jr.(1978)

全7分20秒、長いナンバーです。ちょっと説明してみたいと思います。
冒頭はドラムス、パーカッションから始まり、音を重ねていく正統ディスコ・ミックスです。
ドラムスは Paul Humphrey、パーカッションは King Errison 。この King Errison のパーカッションは間奏にもフューチャーされますが、音色が心地よくこの曲のサウンドの"肝"になっています。そしてキーボード Michael Boddicker に続き、Steve Cropper の切れ味いいギター・カッティング(ワウじゃない方)が登場。ちょっと先のギター・リフも Steve Cropper だと思います。ここまででご飯3杯はいけます!。その後 James Jamerson Jr.(息子さんの方)のベース。そしてホーン・セクションが鳴り出し、最後に流麗で力強いストリングスで完成。歌が始まるまでの前奏が2分30秒、まったく飽きません。

要所要所の女性コーラスのカスケードもいいです。ちょっとした印象的なピアノのオブリガードは Richard Tee。やっぱしって感じです。このナンバー、こういう小技も効いているんですね。

でも何よりも素晴らしいのは曲(メロディ)自身だと思います。それで演奏も映えるんですね。
ソングライター Gary Knight-Gene Allan 、チームで一番ヒットしたのがこの曲なのかもしれません。

(富田英伸)




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