2016.01.11
Tis a Pity She Was a Whore Tis a Pity She Was a Whore
David Bowie

★ (2016)

今日の夕刻、池袋のCDショップを出てスマホを見ると「デビッド・ボウイって死んだの?」とネットがざわざわしている。BBC.com に行くと訃報が掲載されたところだ。あわててCDショップに戻る。店内の小さなディスプレイが新曲のビデオをまだ何もなかったかのようにリピートしている。10分前のぼくは、ビデオのボウイの顔を見て「ずいぶん元気がなくなっちゃったな」などという気楽な感想を抱いていた。

あわてて購入した新譜『★(Blackstar)』を繰り返し聴いた。3年前に突然出た『The Next Day』にも驚かされたが、新作は耽美的で、練られていて、力強く、若々しくもある。傑作だ。1曲目の "Blackstar"。10分もあるが無駄がなく飽きない。今日の1曲には2曲目の押してくる "Tis a Pity" を選んだが、選曲に迷う。

『★』はこの1月8日、David Bowie の69歳の誕生日に発表された。全曲が youtube で公開されている。CDジャケットはおろか、ブックレットにも色がない。いいよ、このアートワーク。この傑作を残して、3日で旅立ってしまった。繰り返し聴こう、傑作です。

ぼくにはデビッド・ボウイは80年代のヒーローだった。60年代からスターだったが。
東京ドームの SOUND & VISION ツアーと教授との『戦メリ』が印象深い。"Let's Dance" とか、Mick Jaggar と歌った "Dancing in the Street" とか。ずっとスターだった。そういえば『Cat People』の主題歌というのもあった。Nick Lowe が Bowie の『Low』へのアンサーとして出した『Bowi』というミニアルバムもあった(くだらないが当時は月とスッポンだったので気持ちはわかった)。

ご冥福をお祈りします。


youtubeで全曲聴けます

(たかはしかつみ)




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