2015.09.17
五線紙 五線紙
竹内まりや

Love Songs (1980)

「五線紙」が好きだ。なぜだかずっと好きだ。


人気ないホールの
折りたたみ椅子たち

小道具たちが次々と出てくる。
何かが始まる前の緊張。何かをこれから始める前の緊張。


愛とか平和をうた

それを信じていたのは、ぼくらのようであり、どこかぼくらのようでもなく。


時の汽車が

時の汽車が停車してるのは1980年、走り始めたのは1970年。


ぼくの想い出の時計は

いつでもあの日がどこか すぐにわかる。


12弦ギターの

まりやさん肩越しに、12弦ギターを抱いていた「大瀧さんや細野さんが見え隠れ」する。


人を愛するこころの五線紙さ

いまぼくらの時の汽車はどこに向かって走っているんだろう。2015年、少しわからなくなる。

でも、ぼくらは松本隆から愛する魂を受け取っている。いまも、昨日もでっかいはげましを受け取ったところだ。

それがぼくらの、時の汽車の原点だ。




(たかはしかつみ)




Copyright (c) circustown.net