2015.08.29
Come September Come September
Glen Campbell and others

SUNSET SURF (1963)

台風が通り過ぎて行った頃から東京は急に涼しくなってきました。あの暑かった夏は鳴りを潜めてすっかり秋の空気に入れ替わってしまいました。まだ8月なのにこの肌寒さはどうしたことでしょう・・・。ちょっと行くのが早すぎるぞ、夏。

一年の中で一番寂しい季節はこの夏の終わりかもしれません。毎年この季節になるとそう思います。僕自身が夏の生まれだからでしょうか・・・。

1960年代のカリフォルニアではサーフィンが若者文化として定着し始めていました。マリンスポーツとしてのサーフィンに、音楽が大きな影響を与えたことは言うまでもないと思います。サーフィンが文化として定着していったのは、サーフィン&ホットロッド・ミュージックの流行抜きには考えられません。とりわけBeach Boysが世界的なヒットを放って成功したことで、サーフィンは西海岸の若者文化として大きく花開いたと思います。

この、『SUNSET SURF』のアルバムはそんな背景の中から生まれてきました。当時、世界で初めてだったサーフィン専門の雑誌『SURFER』の編集長であったJohn Seversonという人が企画して生まれたプロジェクト。今でいうところの所謂タイアップですね。ジャケットの美しい夕陽の写真は彼の手になるものだそうで、この写真にぴったりの企画盤として発売されました。

プロデューサーはBeach BoysのプロデューサーであったNick Venet、アレンジはJimmie Haskel、そしてGlen Campbellのギターがフィーチャーされています。Glenが参加していてこの時代ですから、バックはおそらくレッキング・クルーのメンバーでしょうね。全編インストのアルバムです。

Jimmieの作品である「Infinity」や「Surfing Baja」が夏の終わりのサンセット・ビーチの雰囲気を醸し出しています。

そして、アルバムの最後にBobby Darinの「Come September」を配するというのが夏を惜しむかのようなエンディングでまた粋ですね。
選曲はBobbyも出演していた映画のオリジナル・バージョンですが、去りゆく夏を惜しみながら聴いてみたいと思います。

今年の夏は思い出がたくさんできましたか?



今日の1曲


(Kazumasa Wakimoto)




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