2015.06.15
風を集めて 風を集めて
はっぴいえんど

ALL TOGETHER NOW (Live) (1985)

松本 隆 @takashi_mtmt
あれから30年もたつのか。昨日のようだが。
20:07 - 2015年6月15日

松本隆さんのツイートでこのことに気づきました。
30年前というのは、国立競技場で行われた「ALL TOGETHER NOW」というコンサートのことです。

今日の東京は梅雨の一日曇り空でしたが、30年前の東京も同じような天気でした(たぶん)。雨は降らなかった。

国際青年年記念 ALL TOGETHER NOW
1985.6.15 国立競技場(東京)
出演
 吉田拓郎、オフコース
 ALFEE
 アン・ルイス、ラッツ&スター
 山下久美子、白井貴子
 武田鉄矢
 南こうせつ、イルカ、さだまさし
 チューリップ、つのだ☆ひろ、ブレッド&バター、チェッカーズ
 はっぴいえんど
 サディスティック・ユーミン・バンド(教授つき)、小田和正、財津和夫
 佐野元春 with the Heart Land、サザン・オール・スターズ
 曲目は wikipedia に載っています

このコンサートは国際青年年を記念して行われた大規模イベントで、とはいえラジオ(AM放送)色が強く、私は有楽町のニッポン放送に並びでチケットを入手したような記憶があります。コンピュータ発券型でない、印刷式のチケットの末期でした。

国際青年年というのは、いまだになんだかよくわからない大義名分だったのですが、世の「AIDもの」を反映していたのは確かです。イギリスの「Do They Know It's Christmas Time」が84年12月、アメリカの「We Are The World」が85年3月のことでしたから、この85.6.15は日本版という感じがしたものです。同時に「今だから」というユーミン、小田和正、財津和夫、坂本龍一(編曲)というスーパーセッション的シングル(85.6.1発売)があり、それも「AID色」に一躍買っていました(何のチャリティーでもありませんでしたが)。なお、コンサートは「LIVE AID」のパクリのような記憶があったのですが、「LIVE AID」は同年の7月でしたので、国立競技場のイベントより後でした。Bob Geldof の発案の「Do They Know...」から半年、世界がすごい勢いで動いていました。

はっぴいえんどは「12月の雨の日」、「風をあつめて」、「花いちもんめ」、「さよならアメリカ、さよならニッポン」を歌いました。ライブアルバムがライブの記憶がなくなる前に出、さらにその音源は吉田拓郎のMCを含めてノーカットであったので、ライブの記憶がそのまま持続的に残っています。

松本隆はドラムを叩いていましたが、打ち込み「込み」でした。いまから考えると合わせるのは色々苦労があったと思います。大滝詠一は普通に歌っていました。4曲はすくなかったけど、これ以外にない選曲で満足しました。テクノアレンジはなぜだか手堅いなと感じていました。彼らの80年代的な衣装には多少の違和感を持ったのですが、実は当時はオーロラビジョンもなかったので姿はよく見えなかったはずです。ステージは国立のピッチの中央に位置し、観客は360度取り囲む状況でした。ステージには人がいっぱいいました。ぼくの席はいわゆるバックスタンド中央上段でした。聖火台の下、という位置です。

豪華出演者でしたが、チェッカーズとサザンは予告がなくサプライズだったと記憶しています。チェッカーズは中央舞台に設置された大きな箱から飛び出してきたので、ずーっと、コンサート開始前からそこにメンバー全員が隠れていたのではないかと思います(国立といっても三宅坂ではないので奈落はありません)。一方サザンは佐野元春の紹介で出てきて、佐野元春と桑田さんがデュエットしたのですが「夕方ホールド・オン・ミー」でした。そのまえに佐野元春が「You've Really Got A Hold On Me」を歌ったので、そういう流れではなるのですが、こういう大舞台でくだらないなと正直思いました。

ユーミンはサディスティック・ミカ・バンドのマイナスミカ+教授という状況でさらに財津さんと小田さんを従えて、舞い上がっていました。でもユーミンはこのコンサートの中心でした。

今日の1曲

細野さんの歌は安定しています。それもそのはず、当時はタレントとして夜のヒットスタジオでも歌ってましたから。

8月の『風街レジェンド2015』でも歌っていただけますよう。


はっぴいえんど 1985(コンサートパンフより)


(たかはしかつみ)




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