2013.08.25
Dondi Dondi
Ed Motta

AOR (2013)

暑かった今年の夏もそろそろ終わりに近づいてきて、暑さもひところほどの勢いではなくなってきました。雨がちになってきて夏の終わりを感じます。季節は確実に移ろっていきますね。

唐突ですが夏の終わりにはAOR。夏の盛りや秋の夜長に聴きたいという人もいるかもしれませんが、僕は夏の終わりにAORを聴きたくなります。
そんな中、今年の夏に僕が聴いたAORのアルバムを一枚。クールなサウンドで夏の火照りをしずめましょう。

アルバム・タイトルはその名もズバリ『AOR』。歌っているのはEd Mottaというブラジル人。
ジャケットを見ると結構インパクトのあるおっかなそうなおっさんなんですが、Bobby Caldwellのちょっと鼻にかかった感じと、ハスキーなChris Reaを足して割ったようなマイルドな歌声です。それでもってサウンドはSteely Danという・・・。
ブラジル人がSteely DanのようなサウンドでAOR。なんかちょっとフシギ。

それで、このブラジルのクリストファー・クロスはどうも相当なオタクっぽいんです。
数万枚にも及ぶアナログ・レコードのコレクターのようで、彼のFacebookを見るとロック、ジャズ、ソウルなど古今東西の様々な音楽がこれでもかというくらい紹介されています。日本のシティ・ポップスにもものすごく造詣が深くて、日本盤のライナーのインタビューを読むと「大貫妙子や村田和人、吉田美奈子、角松敏生、小坂忠、ブレッド・アンド・バター、チャー、ラジ、桐ヶ谷仁、松下誠、芳野藤丸、そして何と云っても神、山下達郎!日本のシティ・ポップのヴァイナルをコレクトしまくってるけど、本当に最高だよ!」一体何者やねん?!このおっさん(笑)。

一聴しただけで相当にSteely Danに影響を受けた人だなと思って聴いていたのだけど、インタビューでもSteely Danのスタジオ・テクノロジーを相当研究したことに触れています。フェンダー・ローズやアープのシンセサイザーなどのようなヴィンテージなサウンドを繰り出す楽器にもこだわりがあるみたいで、まあ要するに相当な音楽オタクな人のようです。
当時の楽器を使ったりレコーディング方法にこだわったりと、それもこれも70〜80年代の先達たちへのオマージュのこもった音作りのためなのだろうなと思うとクールな中にも温もりを感じることができます。

アルバムにはDavid T.WalkerとIncognitoのJean-Paul "Bluey" Maunick が1曲ずつゲスト参加しています。
そのDavid T.Walkerと10月に来日してブルーノート東京でライブが行われるとのこと。
ちなみにアルバムには英語版とポルトガル語版があって、僕が買った日本盤は英語版だったのでまさにAORの雰囲気ですが、ポルトガル語版はまたちょっと違った雰囲気があります。どちらもなかなか素敵です。


今日の1曲


(Kazumasa Wakimoto)




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