2013.06.14 - Nippon 80s Special
雨のウェンズデイ 雨のウェンズデイ
大滝詠一

A Long Vacation (1981)

81年に高2になる私が来ましたよ。

といっても実はこれを書いたのは2年前。いまは Facebook がはやっていますが、当時はやっていたのはツイッター。2年前にもろ81年のことを連続ツイートしていました。おもしろいので自分でまとめやってみます。


きっかけは、ある人のこんなつぶやき。

武蔵小山ペットサウンズにてお買い物。3万円だけ経済回したぜ。といっても箱、CD、本を各1だけど。
2011年3月17日 - 15:55

この日に、大滝詠一の1981年作『A Long Vacation』の30周年記念盤が『Niagara CD Book』(ハコ)と一緒に発売されたのでした。



↑もうでましたか!
2011年3月17日 - 22:33


A LONG VACATION 1981年3月21日に発売されました。私が高1のときです。
2011年3月17日 - 22:36


でも 僕が A LONG VACATION を聞いたのは、高2になってからのような気がするのです。4月を回っていたのですね。
2011年3月17日 - 22:37


1981年の春というと、ジョンレノンが撃たれて直後なんですね。その記憶があまり繋がっていない。ビートルズファンにとって1980年はとんでもない厄年で、一方そのころの洋楽がくだらなくて(もちろん何事も例外がありますよ)、大滝詠一をドカッと浴びたのでした。
2011年3月17日 - 22:40


一方、松田聖子のレコードデビューが1980年4月1日なんですね!青い珊瑚礁は7月です。ぼくはいきなり全身を持っていかれたのです。
2011年3月17日 - 22:45


松田聖子に松本隆が提供し始めるのが1981年の7月、だったわけかー。世の中のプールサイドで「く〜ち〜びる〜つんと〜とがら〜せ〜て〜♪」とやってたときに、白いパラソルでしたか。
2011年3月17日 - 22:47


松田聖子の白いパラソルは、ちょっと声が枯れてますね。そのころちょうど「野菊の墓」があって(高校生の私は彼女の過労を心配していた)、そのせいで声が荒れていて、ハスキーになってしまいました。
2011年3月17日 - 22:49


白いパラソルは財津さんの作曲でしたが、地味にいい曲でした。「な〜ぎさにっ♪」とここで聖子流シャックリ唱法が出てます。
2011年3月17日 - 22:51


それですぐ秋になるわけで、「風立ちぬ」です。高校生の僕は、それは喜んだわけで、大好きな松田聖子に大好きな大滝詠一が曲を書いてくれたわけです。
2011年3月17日 - 22:55


しかしよく考えると、そのとき僕は大滝詠一を聞いて半年も経ってないのですね。ただ、その期間がとても濃かった。毎日毎日ロングバケイションを聞いていたのですから。半年で、ロンバケ1枚で大滝詠一をわかった気になっていました。
2011年3月17日 - 22:56


竹内まりやの September というのは、1979年8月の発表だそうです。ぼくが意識したのはいつだったか。「借りていたdictionary明日返すわ」という歌詞にどきっとしたのですが、それが松本隆を最初に意識した瞬間です(木綿のハンカチーフとか知ってましたけどね)。
2011年3月17日 - 22:59


まりやさんはシングルだけでなく、アルバム曲がめちゃくちゃよくて、Septemberを収録するアルバムには磁気嵐、象牙海岸、五線紙というとんでもない3連曲があって、その作詞が全て松本隆でした。
2011年3月17日 - 23:02


その松本隆と大滝詠一というコンビがなんだかよくわからなくて、というかロングバケイションの必然的なコンビだと思っていました。そういうユニットであるとするりと感じたのでしょう。
2011年3月17日 - 23:04


ロングバケイションで一番すきなのはなんだろう。雨のウェンズディかな。「海がみたいわって言ったのは君のほうさ」。演奏も大好きです。
2011年3月17日 - 23:10


ロングバケイションの副読本として微熱少年という「映画」があるのですが、雨のウェンズデイはとっても重要なプロットでした。恋するカレンの映画での扱いもそう。松本さんはとっても大事なプロットをロンバケに持ってきたのでした。映画をみてつくづく思った。
2011年3月17日 - 23:16


大滝さんのいいのは声ですね声声。ひとつには私にとって歌手大滝詠一が大アイドルなのです。ロングバケイションで声がいいのはスピーチバルーンではないでしょうか。
2011年3月17日 - 23:22


ロングバケイションの副読本というと、萩原健太の「はっぴいえんど伝説」があった。これの本で、はっぴいえんど系列のレコード集めにも火がついたのですが、それより増して思想家大滝詠一にぼくは触れたのでした。出版が1983年。
2011年3月17日 - 23:30


はっぴいえんど伝説ですが、インタビューで大滝さんは「Believe your feeling」と言っておられる。本が見つからないので、ほんとにそう書いてあったかわからないのだが、私にとってはそう「読んだ」ことが重要。
2011年3月17日 - 23:31


そうそう健太さん、健太さんのイベントでロンバケをみんなで祝ったのは10年前でした。そのとき書いた文章を発見! http://bit.ly/ijIgnV
2011年3月17日 - 23:37


さて、いまから1曲だけロングバケイションを聞こう。
2011年3月17日 - 23:37


1曲が選べず、3曲聴いてしまった。B面のあたまから3曲。ウェンズディ、バルーン、カレン。よかった。音楽には全身への陶酔感がある。
2011年3月17日 - 23:55


本当は出力の大きいスピーカーでがっつり聞きたいのですが、夜中だし、そもそも、ね。でも大好きなロングバケイションのことを考えて、それを書いて、聴いて、とても気分が良くなりました。体が芯から音楽を求めていたようだ。
2011年3月17日 - 23:56


ご清聴?ありがとうございました。明日はよい日にしましょう。
2011年3月18日 - 0:55




2011年の3月に、私はツイッターで原発と放射能のことを必死に調べていました。先が見えない不安から、東京で被害がなかった私でも、心理的にかなり追いつめられていました。

そんな中、まるで堰を切ったように30年前の音楽のことが溢れ出てきました。

言葉が溢れ出してからっぽになった心の中に1981年の音楽を流し込むと、それで不思議と心の平静を取り戻すことができたのです。


(たかはしかつみ)




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