2013.06.13 - Nippon 80s Special
不思議なピーチパイ 不思議なピーチパイ
竹内まりや

Love Songs (1980)

80年に高校入学した私が来ましたよ。

思春期というのはいい加減なもので、よくわからないルールを作ったりする。中学生の時はビートルズしか聴かなかった。ひたすらビートルズ。おこずかいはビートルズ。邦楽なんてもってのほか(ただし例外、さだまさし)。それからアイドル興味なし。ピンク・レディーとか郁恵ちゃんが人気あったと思うけど、キャンディーズとか百恵ちゃんは収束状態だったし、アイドル不要(例外、ローラーズ)。まあ頑固というか、そもそもそんなに自由に買ったりできず、中古盤屋というものも知らないので、数少ない自分のレコードにひたすら深くのめり込んで行くのです。

そして80年の声をきき高校生になると、さすがに少しずつ視野が広くなって行くのですね。禁を破って80年に買った邦楽は、シングルがオフコース「Yes, No」、アリス「狂った果実」、山下達郎「Ride On Time」の3枚(ほぼ同時期ですよこれ)。アルバムが、竹内まりや「Love Songs」。イルカも買ったような気がする。嗚呼、ニューミュージック。ここの体験で一生が決まってますね(笑い)。

その中でも、禁をやぶるきっかけになったのが、竹内まりやの「不思議なピーチパイ」。とにかく洒落ていて、ポップ。だいたい邦楽はいけないとか、アイドルはいけないとか、そんなマイルールちゃんちゃらおかしいんだけどね。作詞 安井かずみ、作曲 加藤和彦。「危険なふたり」と「あのすばらしい愛をもう一度」ですよ。それからアレンジがすごいと思った。びっくりしましたが、加藤和彦と清水信之。清水信之は全く誰だかわからなかったけど(みどりさん続編期待)、すごくポップ。こんなに未だにサウンドが古くならない歌謡曲って珍しいと思いません?このリズム隊って特別なものです。エバーグリーン。まりやさんのことは、実は中学時分に「University Street」が出た頃から気になっていたんだけど。今考えると、楽曲の完成度の高さが私の何かを飛び越えさせました。そして、手にしたアルバム『Love Songs』の曲の中から松本隆の名作詞の数々が・・・

ところで、フェスティバルホールのまりやの公衆電話というのはどうなったんでしょう。ザ・ベストテンは毎週見ていましたが、まりやさんが大阪からの中継でなんだか公衆電話がどうのこうのという趣向があったのがハッキリ記憶に残っているんです。なんでも番組1000人目の歌手で番組からプレゼントされたということだったらしいのですが。記憶はあの ぱしゃっ て音がしそうなウインクとともに。

今日の1曲

(たかはしかつみ)




Copyright (c) circustown.net