2012.12.07
Baby, It's Cold Outside Baby, It's Cold Outside
James Taylor

James Taylor at Christmas (2007)

クリスマスが近づいてきました。子供じゃなくなった今でも、気持ちが華やぎます。ここ10年くらいで、イルミネーションを楽しめる場所もすごく増えました。重苦しい空気を抱えて久しいこの国に暮らしていても、せめて年末年始くらいは楽しいことを考えたいと思います。

クリスマスアルバムのレビューね…。もうネタがないよ〜、と苦しみつつ、これは誰にも文句は言われまい!と、ベタを承知でご紹介します。ジェームス・テイラーですよ(ベタ過ぎる?)。 

この人の声は神様の恵み。ただ歌ってくれるだけで、聴く人みんなを幸せにしてくれます。季節で言うと晩秋から冬にかけて、空気がきりっと冷えてきて、暖炉とか毛布が恋しくなる頃に似合う気がします。クリスマスソングは単発でアルバムに入ってたりしたけど、クリスマスアルバムとしてのリリースが今までなかったのが不思議です。

取り上げた「Baby, It's Cold Outside」は、1944年にFrank Loesserというソングライターが、自身の奥様とデュエットするために書いた曲とされていて、その後あまたの大物歌手に歌い継がれてきた曲です。クリスマスソングではありませんが、書かれて間もない頃はクリスマスの季節に歌われることが多かったようです。
Dinah Shore & Buddy Clark、Ella Fitzgerald & Louis Jordan、Dionne Warwick & Ray Charles、近いところでは、Norah Jones & Willie Nelsonなどなど、youtubeで検索すれば山のように聴けます。どれも素晴らしいです。これは曲の力ですね。シンプルなメロディとお茶目な歌詞。今も昔も変わらず、恋人同士の会話は微笑ましいってことでしょう。

冬のある日、彼の家で過ごしている彼女が帰ろうとするのを引き止める彼。Natalie Coleとの息もピッタリ。二人の会話で綴られる歌詞がホントにチャーミングなので、歌詞も検索してみてくださいね。

アルバムのその他の曲には、王道のクリスマスソングあり、Joni Mitchellの「River」あり、「蛍の光」あり。Jamesの心暖まる歌声に満ちています。

今年の冬は寒さが厳しい気がしませんか? わたしは、歌詞に出てくるHot Toddy(ウイスキーのお湯割りに柑橘類、砂糖を加えた温かいカクテル)でも飲んで、Jamesさんからプレゼントをもらう夢を見ることにします(笑)



今日の1曲


(なかのみどり)




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