2012.12.02
Noël d'Espoir Noël d'Espoir
Michel Legrand

Noël ! Noël !! Noël !!! (2011)

12月に入りましたので今年も恒例のウィンター・ソング特集。と言っても10年ぶりなのでワンパターンなどとおっしゃらずにお付き合いください。

クリスマス・ソングのアルバムは特に欧米ではやはり宗教的な背景もあって一定の需要があるのか、毎年のように新しいアルバムが企画されています。ただ、その多くはスタンダードや賛美歌などで構成されていて、内容的にはパターン化されている感が否めません。クリスマス・ソングが好きで一時期しゃかりきになって集めていたことがあるのですが、買っているうちにだんだんと食傷気味になってきて最近は年に1枚買うか買わないかといったところです。
それでもやっぱりこの時期には欠かせないというか、どうしても引っ張り出してきて聴いてしまいます。クリスマスといいハロウィンといい日本人っていうのはどうしてこういうお祭り騒ぎに弱いんですかねえ(笑)。

今回紹介するのは去年出たアルバム。去年の今頃買ったのですが、最近買ったクリスマス・アルバムの中では久しぶりに気に入ってよく聴いています。小粋で洒落たセンスと軽やかな雰囲気でほっこりと暖かくなります。
そんな雰囲気作りに一役買っているのがヴォーカルの面々。Jamie Cullum、Madeleine Peyroux、Iggy Pop、Rufas Waineright、Teddy Thompson、Carla Bruni、Mika、Imelda May、Ayo、Emilie Simonら個性的なアーティストが参加していて、16人編成のビッグ・バンドと34人からなるオーケストラをバックにそれぞれが華やかに競演しています。

聴きどころは巨匠書下ろしの「Noël d'Espoir」。Madeleine Peyroux、Emilie Simon、Carla Bruni、Rufas Waineright、Iggy Popのゲスト・ヴォーカルが12名のコーラス隊をバックに代わる代わるに歌い上げます。Michel Legrand節が随所に見られるなんとも豪華な作品。

Carla Bruni(サルコジ大統領の奥さんですね)が歌う「Jolis Sapins」は木管とストリングスのもたらす独特の雰囲気が彼女のハスキーな声にしっとりと絡んでいて、聴きどころのひとつです。

フランス語で歌われるクリスマス・ソングは英語とは違った雰囲気があって、やっぱりクリスマスというのはヨーロッパのものなんだなあ思います。


今日の1曲


(Kazaumasa Wakimoto)




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