2012.07.22
Lady Sunday
R. Kelly

Write Me Back (2012)

2011年の私のベストアルバムの1枚のR. Kellyの「Love Letter」。それに続く新作「Write Me Back」がいいですね。

最初の「Love Is」から、もろBarry Whiteじゃんといわれたら、そうですね、と答えてしまいますが、「パクリ」、「インスパイアー」とかいろいろ言われそうですが、そこはR. Kellyの歌のうまさと、そんなことを言われてもはねかえすだけの歌の力といったらいいでしょうか。

'70年代のR&B、ソウル・ミュージックへの讃歌(Stevie Wonder, Michael Jackson, Marvin Gaye, Smokey Robinsonなど)であり、曲者のR. Kellyの「歌バカ」ぶりがアルバム全面から匂いたってきます。打ち込みが多いサウンド作りが多い最近のソウル・ミュージックの中での生音(リズム隊)、ストリングス(Larry Goldとのストリングスアレンジも光る)を使うきめの細やかさもR. Kellyの歌をまろやかにしてるんですね。

その中で「Lady Sunday」も耳にしてSpinners、フィリー・ソウルとだれでも反応しますが、聴きこむ内に、R. Kellyの軽やかな歌唱と彼のメロディ・メーカーの才能に酔わされる歌です。リフレインの「I Never Felt A Love (Kiss/Joy), This Way」のフレーズがいいですね。

ソウル・ミュージックのファン以外の数多くのポップス・ファンにも聴いて欲しい一枚です。

(伊東 潔)




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