KYLYN

Snap Dragon

1979 " KYLYN LIVE " YB-7506〜7-ND Nippon Columbia/LP





 みなさま、寒中お見舞い申し上げます。今年も独断のひとりよがりのレビューになってしまうかも知れませんが、続けられる限り書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 元旦から高熱を発して寝こむというていたらくに人生の先行きを案ずるなかのですが、気分は妙にアグレッシブになっています。折り返し地点を過ぎてこれからどう生きていくのか?などと布団の中で朦朧と、しかし真剣に考えておりました。癒されて、和んでいるだけじゃイカンのではないか。時間は限られている。やりたいことはやらなければ後悔する!と。今日できることは明日に伸ばすな、なんて格言も思い出したりして。(年初は毎年こうかも知れない)


 なので、最近はアタマとハートにビシビシ刺激が走るような音楽を好んで聴いていまして、このアルバムなんぞはかなりハードな刺激を与えてくれますので取り上げてみました。若さと巧みさと個性のがっぷり四つ。たしか期間限定バンドだった、KYLYNの六本木ピットインでのライブです。
 今は柔和でエビス様のような風情の香津美さんは、20数年前は痩せぎすの眼光鋭い天才ギタリスト。ポンタさんも教授もあっこちゃんも礼さんも丁丁発止で、「そうくるのね?んなら」「ほっほ〜なるほど、どらどら〜」みたいなやりとりが、興奮させます。ツアーがあったので、実際にごらんになった方もいらっしゃるんですよねぇ。ああ、観たかったです。清水のやっさんとか向井さんとかのホーンも生々しくてかっこいいし、ぺッカーさんもめちゃめちゃ活躍してるし、こんなバンドが一時でも日本に存在していたことが素直に凄いとしか言えません。できれば大音量にして、身も心も預けてしまうと、ふつふつ気持ちが沸き立つのがわかりますよ。どの曲も迫力ありますが、特に『Snap Dragon』はスピード感とわくわく感がたまらなく好きです。
 気力と体力がとりあえずまだ「イケテル」間は、頑張ろうではありませんかみなさん。できることたくさんありますよ。誰だって必ず誰かに必要とされてますよ。今の日本のいや〜な閉塞感に、ただ手をこまねいていては仲良くみんなで沈没しちゃいますよ〜。って話が大きくなっちゃったところでおしまい。こんなレビューもたまには許して。

(なかのみどり)





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