吉田美奈子

朝は君に

1976 " Flapper " RCA RVH-8009/LP





 先日、NHKホールで行なわれた「Groove Dinasty 2001」というイベントに出かけてきました。
 わたしが愛してやまない林立夫さんがいいだしっぺの、drumという楽器の持つ魅力が爆裂するライブは今年で3回目。5人のドラマーの競演はベテラン2人と若手3人のバトルとも見え、1回目は立夫さんとポンタさんが「かかってこいよ」と余裕を見せると、タカさん、村石さん、真矢さんも「ナニクソ」と向かっていくような雰囲気だったのが、回を重ねるごとにかなりグチャグチャになり、今回は5人ともがくんずほぐれつだったかな? それにしても全員エキサイティングだったなぁ。出演者みんな笑顔笑顔で、楽しんでるのがビンビン伝わって…いいイベントになりました。これからが楽しみです。
 立夫さんとポンタさんのドラムって、好対照だと思うんですよ。どっちも好きだし、どっちもすごいと思う。こんな二人が同時期に、しかも今も活躍していることは素晴らしいです。それを1枚で味わえる『Flapper』。今さら取り上げるまでもない一枚だという気もしますけど、書かせてくださいね。
 しかしこの頃のいわゆるティン・パン・ファミリーやポンタさん、松木さんといったミュージシャンの人たちって尋常じゃないプレイをしていますよね。当時彼らの大半は20代だったと思うのですが、若さゆえのとげとげしさより、すでにちょっと枯れてきちゃってるような円熟味すら感じられて、コワイです。


 このアルバムは、美奈子さんだけでなく佐藤博さん、達郎さん、あっこちゃんや細野さんなどが曲を書いているせいもあり、バラエティに富んだ構成です。シンガーとしての美奈子さんが味わえるとも言えますが、こんな多彩な人々に囲まれても美奈子さんが勝っているんですよね(周りの人たちが分をわきまえてると言うべきか)。美奈子さんの色で統一されていますもん。細やかな表現力に圧倒される一方で、キュートで若い美奈子さんもここにはいて、いい意味での時間の流れを感じます。クレジットを見て、演奏陣を聞き比べては「なるほどねぇ。生で観たいなぁ。東京はいいなぁ」と唸っていた高3のわたしが振りかえればすぐそこにいるようです(おい)。
 ミディアム・テンポが心地よい「朝は君に」は、佐藤博さんのプレイ炸裂。うねるようなグルーブに身を委ねる幸せ。かっこいい〜。でもどの曲も好きです。
 実は、このレコードのクレジット(これがまた小さい字で書いてあるの)が読みづらくなっているのに愕然としたわたし。なんのなんの、立夫さんやポンタさん、美奈子さんたちがバリバリなんだぞ。わたしも頑張ろうっと!(サーカスタウン・お達者クラブでも作ろっかな)。

(なかのみどり)




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