Chaka Khan

What Cha' Gonna Do for Me

1981 " What Cha' Gonna Do for Me " Warner 3526/LP





 あなたは元気の素、持ってますか? 疲れて気力が出ないとき、ヤなことがたくさんあって気持ちが内側を向いてるとき、「これを聴くと復活できる!」アルバムやアーティスト。わたしの場合は Chaka。彼女の声を聴くと元気が出ます。
 Chaka のアルバムの中でも一番よく聴くのがこれ。ソロ3作目の、油ののり切った歌声は、「いろいろあるけど、あんたも頑張んなきゃね!」って飲み屋のママさんに肩を押されて励まされてるように逞しい! 曲もバラエティに富んでいて飽きないし、演奏ときたら、わたしの大好きな Average White Band の Steve Ferrone(ドラムス)、Hamish Stuart (ギター)、Seawind で活躍していた Larry Williams(キーボード、フルート、サックス)を始めとして、Harbie Hancock、David Foster、Jerry Hey、Randy Breckerなどなど名うてのミュージシャンがバックを固めているのですから。

 アルバム・タイトルにもなっている「What Cha' Gonna Do For Me」は、 Hamish Stuart と Ned Doheny の手による佳曲。


 ギターのカッティングとドラムスのコンビネーション、メロディの素晴らしさ、ホーンのかっこよさ、そして Chaka のけれん味のないボーカル、すべてがイイ! とにかくわたしは、この1曲に降参したと言ってもよいくらい好きであります。Hamish Stuart のソロアルバムには、ボーナス・トラックとして彼のライブバージョンが収録されていますので、ぜひそちらも聴いてほしい! (残念ながら、わたしの持っているアルバムはオリジナルなので入っていないのです。クヤシイ!!)
 もう1曲、Dizzy Gillespie がトランペットで参加している「And The Melody Still Lingers On (Night In Tunisia)」も、ある意味彼女が翌年『Echoes Of An Era』を出す布石になっているのかな? と思わせる熱唱です。
 トータルで非常にバランスのよいアルバムに仕上がっているのは、プロデューサーの Arif Mardin の力なのでしょうね。二人のコミュニケーションが非常にスムーズだったから、聴いてるわたしたちにも楽しんでいる様子がわかるのね、と素人ながらに感じています。Arif Mardin ってスゴイ人だわ〜。

(なかのみどり)




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