The Classics IV

Everyday With You Girl

1969 " Traces " Imperial LP-12429/LP





 私がポップスを聴き始めた頃は、今ほど FM局や外資系ショップがない時代でしたから情報源と言えば FEN であったり、AM放送のヒット・パレード番組などのラジオ、そして「ミュージック・ライフ」や「ティーン・ビート」などの数少ない雑誌でした。
 そのような時代にポップスや全米ヒット・チャートに心躍らせて聴いていた私のようなポップス・ファンにとっては、下記のグループはそれぞれが当時の記憶と一緒に音楽の宝物として大事に思えるものばかりです。
 Association、Buckinghams、Critters、Cyrkle、Grass Roots、Lovin' Spoonful、Paul Revere & The Raiders、Rascals、Gary Puckett & The Union Gap、Turtles、etc etc...。

 その中で、特に忘れられないのが Dennis Yost & The Classics IV です。


 Capitol Records で「Polly Anna」、「Little Darlin」と2枚のシングルを出した後、1968年2月に Imperial Records に移籍し第一弾として放った 「Spooky」が全米ヒット・チャートの第3位までランクされ、リード・ヴォーカルの Dennis Yost のハスキーなヴォーカルと曲の雰囲気がグループの雰囲気を決定づけました。その後、「Stormy」、「Traces (Of Love)」、「Midnight」などのスマッシュ・ヒットを立て続けに放ちました。
 Buddie Buie-James Cobb の作品・プロデュース、そして Emory Gordy のアレンジは、ジョージア州アトランタでのレコーディングにあって、南部の土臭さを感じさせない独自のサウンドを作り上げました。
 この「Everyday With You Girl」は、『Traces』の中の1曲で彼ららしさが最もよく出ている曲だと思います。まさに3分間の音楽の魔術を堪能できます。

(伊東潔)




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