Jennifer Warnes

Lights Of Lousianne

1992 "The Hunter" Private Music BVCP-203/CD





 Jennifer Warnes という女性シンガーの名前を聞くと誰もが Joe Cooker とのデュエットで有名な『愛と青春の旅立ち』の主題歌の「Up Where We Belong」や全米ヒットチャートで上位にランクした「Right Time Of The Night」を思い起こすのではないでしょうか。しかし、たとえば、Kim Carnes、Melissa Manchester などの女性シンガーと似たシンガー・ソングライター的な面も併せ持っています。そんな面を徐々に全面に出してきました(ひかえめに)。 
 1986年にカナダの代表的な男性シンガー・ソングライターの Leonard Cohen の作品集(デュエットも含む)『Famous Blue Raincoat』(このアルバムも佳作)に続いて同じスタッフで制作されたのが1992年に発表された『The Hunter』です。彼女自身のオリジナルはもちろん、Steely Dan の Donald Fagen、Todd Rundgren、Mike Scott などの作品を取り上げて、シンガーとしてのいろいろな色合いの魅力を感じさせます。


 中でも自作(Rob Meurer、Nancy Bascalとの共作)の「Lights Of Lousianne」は、Van Dyke Parks が奏でるアコーディオンによる「Swanee River」のイントロから彼女のややかすれがかったヴォーカルとギターの響きから、まさにその土地の風景が聴く者の前に見えるような気がします。特に "you don't know me / I don't know you / and the summer's comes again / my oh my,the sparks are flyin' all over Losianne" のフレーズがいいのです。
 圧倒する歌唱力とか派手さはありませんが、一度耳にすると心の中に残る女性シンガーの一人だと思います。このアルバム以降、彼女の作品を耳にしなくなりました。私が知らないだけかもしれませんが、もしご存じの方はご教示ください。

(伊東潔)




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