達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

2003/03/16 Sunday Song Book「棚からひとつかみ」



竹内まりや/明日の私 1994 Single
Sly & The Family Stone/Dance To The Music 1968『Dance To The Music』*1
Ruby & The Romantics/Our Day Will Come 1963 *2
Pan/Lady Honey 1973『Pan』*3
Soul Survivors/Start All Over 1974『Soul Survivors』*4
Al Green/Tired Of Being Alone 1971『Gets Next to You』*5
竹内まりや/元気を出して 1987『リクエスト』*6

*1 60年代後半から70年代初期にかけて一世を風靡した、Sylvester Stewart(Sly
Stone)率いる6人組の白人黒人混成ファンク・グループ。1968年全米8位のダン
ス・ナンバー。ソニーから3月発売の2枚組ベスト『The Essential Sly & The
Family Stone』に収録。
*2 Ohio出身の黒人女性シンガーRuby Nashとバック・ヴォーカル4人の5人組黒人ヴ
ォーカル・グループ。1963年全米No.1のデビュー・ヒット。Written by Mort
Garson & Bob Hilliard. 米Universalより2枚組リマスターベストが今年出た。
→ http://www.circustown.net/ct/book/20000619/ruby_romantics.html
*3 The Beau BrummelsのリーダーだったRon Elliottが結成したグループの唯一の
アルバム。メンバーにはKeith Barbour(元New Christy Minstrels。1969年に
「Echo Park」がヒット)など。ソニーより世界初CD化。
*4 Charles & Richard Ingui兄弟を中心とするのブルー・アイド・ソウル・グル
ープ。バックはNeil Larsen(kb)、Fred Beckmeie(g)等。ソニーより世界初CD
化。曲はNeil LarsenとKenny Gambleの共作。
→ http://www.circustown.net/ct/book/20000303/soul_survivors.html
*5 Hiレーベルの代表的シンガー。全米11位のヒット。トータス松本が最新作でカ
ヴァーしている。2ndアルバムより。
*6 6月に島崎ひとみによってカヴァー曲が発表される予定。

一節
Baby It's You
Expressway To Your Heart (Soul Survivors)

内容

・近況

「最近はスタジオにずっと入っていて、季節感が分からない寂しい生活。4月に入
ると新曲の予定が入っているので、そろそろ新曲シフトに変えていきたい。」

・3/21 SSB10周年公開録音アコースティック・ミニ・ライヴについて

「"発表はまだか?"という便りが多いが、今回は発送をもって発表と代えさせて
頂く。すでにチケットの発送は終わっているので本日(3/16)届いていない方は
残念ながらハズレ。しかし後日番組でOAするのでご心配なく。」

・Pan

「Ron Elliottが70年代に結成したほとんど実体の無いグループ。Ron Elliott
は60年代にSan FranciscoのグループThe Beau Brummelsのリーダーで、Beau
Brummelsでは「Just A Little」「Don't Talk To Strangers」などの沢山のヒ
ットがあった。本作はもともとRonのソロになる予定だったが、メンバーと気が
合ってバンドとして発表された唯一のアルバム。Ron Elliottは耽美的な音楽性
でマニアに人気のソングライター/シンガー。詞がロマンチックで、今回のCDは
訳詞が載っているのでお楽しみください。」

・Soul Survivors

「これは絶対にお勧め。私が死ぬほど聞いた一枚。CharlesとRichardのIngui兄
弟のダブル・リード・ヴォーカルで展開されるRascalsのクローンみたいなブル
ーアイドソウル・グループ。1967年にPhiladelphiaのKenny Gamble & Leon
Huffのプロデュースで「Expressway To Your Heart」デビュー。1974年に兄弟
以外違うメンバーで再結成し、Gamble & HuffのTSOPレーベルからアルバムを一
枚リリースした。バックはNeil LarsenとFred Beckmeierで後のFull Moonのメ
ンバー。それで日本でも話題になり、特に我々の仲間内ではマスト。Average
White Bandなど70年代のBlue Eyed Soulが好きな方にはお勧め。」

・Al GreenとHi Sound

「MemphisにHi Sound Studioというスタジオがあり、そこのプロデューサー
Willie Mitchellが率いるリズム・セクションによって生み出される音楽をHi
Soundという。そこの一番のスターがAl Green。この人も一世を風靡しました。」

・Q&A

Q: SSBでオールディーズをかけるのは、自分の創作活動のテンションを高めるた
めなのか?それともリスナーに60年代のロックンロールの良さを伝えるため
なのか?

「創作活動のテンションを高めるためならば新譜の方が良い。オールディーズは
自分にとってリラックス・タイム、癒しの時間のため。20年ぐらい前にレギュラ
ーのラジオ番組をやっていた頃は新譜/オールディーズ半々でやっていたが、新譜
をこういうプログラムでやっていくにはストレスが物凄い。10年前にこの番組を
始める時に、オールディーズだったら自分が今まで持っている知識やレコードで
出来るので現在のようなプログラムになった。ただ10年やって思うのは、音楽は
文化であり10年も経ち世代が変わると価値観の認識も変わる。2世代、3世代下の
人たちがしばしば独善的に物事を解釈しているのを、少しでもならしていき、正
確な情報を番組で伝えていく意思を持ってやっている。」

今後の予定

・3/23は「Tom Dowd 追悼特集 Part.3」。70年代80年代を中心にかける予定。
・4月に入るとリクエスト特集。


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