達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

2002/3/17 Sunday Song Book「棚からひとつかみ」



山下達郎/モーニング・シャイン 1991 Single c/w「さよなら夏の日」*1
Free/Fire And Water 1970『Fire And Water』*2
Chuck Brown & The Soul Searchers/It Don't Mean A Thing (If It Don't Have The
Go-Go Swing) (LIVE) 1987『Go Go Swing Live』*3
Glen Campbell/Rhinestone Cowboy 1975 *4
Maureen McGovern/Give Me A Reason To Be Gone 1974『Nice To Be Around』*5
Donny Hathaway/What's Going On (LIVE) 1971『Live』*6
The Beach Boys/Auld Lang Syne (Alternate Mix) 1964『Silver Platter
Service』*7
Boo/Smile In Your Face 2002 Single

*1 アルバム未収録。
*2 Islandレーベル。最近出たリマスターCD(ボーナストラック6曲入り)より。
*3 80年代にWashington D.C.で活躍。いわゆる"King of GO GO","Godfather of
GO GO"。最近リマスターされた『Greatest Hits』より。
*4 全米No.1ヒット。
*5 Ohio出身のシンガー。録音もCleveland。全米71位。20th Centuryレーベル。
未CD化。
*6 1971年LAのTroubadourでのライブ。Marvine Gayeの名曲。アルバムの1曲目。
Donny Hathaway(p, vo), Fred White(ds. 後にEW&F. Maurice Whiteの弟),
Willie Weeks(b), Phil Upchurch(g)。DonnyのエレピはWurlitzer。
*7 「蛍の光」。1964『The Beach Boys' Christmas Album』収録曲のDeniceの
ナレーションが被っていないバージョン。ラジオプロモオンリーのアルバム
より。現在は『Christmas Album』のリマスターCDのボーナストラックとして
収録。
*8 山下達郎「Sparkle」をサンプリングして作られた作品。Muro(DJ)が関わって
つくられた。BooはHipHop Eraで5年ぐらい活躍しているシンガー。
3/6にユニバーサルより発売。

一節
Go Goのパターン

内容

・ツアー

「3年ぶりのツアーをやりますので、この間のCozyのツアーは7年ぶりでしたから
、久しぶりにツアーをやるときはおっかなびっくりですね。声が出るんだろうか
とか。6本終わりまして、まあなんとかやれるんじゃないだろうか、という感じ
であります。第一関門突破。一週間ほどお休みがありまして、今週は広島です。
来週の頭は神戸に続いております。いよいよ本格的に全国へツアーでスタートと
いう感じであります。今週は広島の皆さん、お目にかかるのを楽しみにいたして
おります。もう気の早い方は「見たよ」というお便りを沢山いただいております
が、ネタバレになりますのでまたゆっくり後日ご紹介させていただきます。」

・Free

「私も沢山外タレのライブを見ましたが、その中でも凄く印象に残っているもの
の一つ。東京共立講堂でFreeが初来日した時のライブ。素晴らしいライブであり
まして、サイン入り色紙が欲しくて、当時フォノグラムから出ていた『Fire
And Water』の日本盤のアルバムを買いまして。今でも持っております。その
Freeから貰ったサインはサインペンで書かれておりましたので、30年の時を経て
すっかり色褪せてなくなってしまいました。マジックで書かれたVenturesのサ
インは今でも残っております。やっぱりマジックインキはすごいですね。全然話
関係ありませんが。」

・Chuck Brown

「Chuck Brownは60年代末頃からWashington D.C.周辺で活動を始めまして、
Soul Searchersという自分のグループでGo Go Swingというスタイルを作り出し
ました。Go Go Swingはいわゆるクラブミュージックですが、特徴のあるビート
で、今お聞きいただいたような♪〜、これで一晩中やるという。これで一世を風
靡しました。「Bustin' Loose」「We Need Some Money」沢山ヒット曲があり
ます。この曲は「Go Go Swingしなけりゃ意味がない」という曲で、お客との掛
け合いが楽しい。日本でもさんざんやりました。歯並びの悪いChuck Brownとい
う感じでございました(笑)。」

・山下達郎HP

Q: 達郎さんのホームページはあるのでしょうか?

「現在は私の所属オフィスでありますところのSmile Companyのホームページで
私とか竹内まりや、あとcannaとか、所属ミュージシャンのスケジュールなどが
わかるようになっております。http://www.smile-co.co.jpにアクセスいただき
まして、山下達郎のリンクで行きますと、新譜情報、タイアップ情報、SSB情報
、ライブ情報、大体必要なものは全部あります。私個人のHPを立ち上げるべく、
何年も準備しているんですけれども、兎に角文字量が物凄いですのでなかなか完
成しません。Barry MannのDiscographyとかCarole KingのSonggraphyとか、
David Gates, Bruce Johnston, Lieber & Stoller、やっておりますと延々、
いつまで経っても終わらない。もうちょっと経つと出来そうな感じが致しますが
、私の個人HPはもうしばらくお待ちいただきたいと思います。よしなに。」

・Maureen McGovern

「いい歌手なんですけど、タイアップやりすぎといいますか、「The Towering
Inferno」だ「Poseidon Adventure」だ、もうタイアップが多すぎてそれで印象
が悪いんですけど。歌はとってもいい人なんですけどね。アルバムもとってもい
いし。特にロックファンには評判が悪いという感じですが(笑)それもまた運命
でしょう。」

・『Silver Platter Service』

「Beach Boysのアカペラの「蛍の光」は64年の名盤『Christmas Album』に入
っておりますが、同バージョンはDennis Williamsのナレーションが被っており
ます。同年Capitolはラジオプロモーション用のレコード『Silver Platter
Service』を作っておりまして、それにBrianのインタビューと『Christmas
Album』の紹介を。これに入っている「蛍の光」のアカペラバージョンはナレー
ションが無い奴です。これは私が今までの人生で買ったレコードで一番高いアル
バムです。45分にらめっこして結局買いまして。二度とめぐり合えないだろうと
と思いまして、やっぱりそれ以来二度とめぐり合うことはありませんでした。今
はでもリマスターされた『Christmas Album』のボーナストラックとして入って
おりますのでお探しください。」

・Q&A

Q: CDの盤面デザインをあまり派手にするとCDの音に影響すると聞いたことがあ
ります。何故でしょう?

「CDの面にいろいろ印刷しておりますが、本当は何もないのがいいんです。まっ
さらで無垢で何も印刷されていないのが一番音がいいとされています。なぜなら
印刷することによって、(盤面の)ウェイトのバランスが変わるんですよ。回る時
にそれによって回転ムラになるので。微妙ですけど。ですから黒一色とか、円周
のバランスが同じウェイトで塗る分にはいいんですけど。それに文字が書かれる
と塗料の重さが場所によって変わりますので、それによって……もうチマチマし
た問題なんです。別に普通のプレイヤーで聞いている分にはあれ(問題なし)で
すけど、突き詰めていくともうそういうことでございます。そうことが始まりま
すと、東に向けるとか西向けるとか始まりますからね。今日は月が15夜だから向
けたとか、この時間に聞くとよくないとか。もうそうなるとダメです。オカルト
です。なのでそこまでは行かないように。」

Q: カルピスウォーターのCMソングを全曲聞かせていただけませんか。

「すいません。まだCMサイズしかミックスダウンをやっていません。フルサイズ
はダビングが終了しておりません。ツアーをやりながらシコシコとやるしかあり
ません。

Q:「サタスマ」のエンディングテーマは?

「すいません。ブラスをちょっとやり直したいので、それもまだミックスが出来
ておりません。今は旧譜とライブに全力を注ぎまして、6月になったら気持ちを
切り替えて新しいところへ前に進んでいきたいと思います。」

Q:『For You』のアナログをヘッドホンで聞くと、1982年盤とピクチャーレコー
ドでは「Interlude B Part II」が終わって「Your Eyes」が始まる前に達郎
さんらしき声で「♪I'm dreamin'」という声がかすかに聞こえます。編集時
のミスなのでしょうか?CDと2002年盤アナログではこれが聞こえません。

「このぐらいの年代ですと、アナログ盤のこうしたゴーストというか、ちっちゃ
く音が聞こえることへの慣れがないようです。これはいわゆる転写といいまして
、アナログの場合は溝の向こうが聞こえるんです。振動が伝わってきましてです
ね。ですから曲が始まる前にちっちゃく次の曲が聞こえたりします。これはアナ
ログテープが時期で転写する場合と、カッティングの溝がそれに干渉して転写し
て音が聞こえる、僕のレコードに限らず昔のアナログはしばしばこうした現象が
起きます。CDでは一曲一曲マスタリングしておりますので、こうした現象は起き
ませんが、昔のアナログのカッティングは曲の順番でアナログテープを全部繋が
りで一挙に行きますので、そういうことが起こります。よしなに。」

・RCA/Airリマスター盤発売記念プレゼント

(1)2002/2からのカレンダー20名(ツアースケジュール入り)
(2)「Loveland, Island」ポスター20名
(3)スペシャルダイジェストプロモ盤CD10名
(1)〜(3)はすべてサイン入り。

今後の予定

・3/24も「棚からひとつかみ」。
・夏になったらBruce Johnstonの特集を。
・ツアー期間中は「ヒストリー・オブ・山下達郎」を予定。



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