達郎書き起こしプロジェクト by ロック軍曹とサーカスタウン

2002/2/10 Sunday Song Book「山下達郎 RCA/Air Years 特集(2):ボーナストラック


より」

山下達郎/Loveland, Island 1982『For You』, 2002 Single *1
山下達郎/Circus Town (カラオケ) 2002/2/14発売予定『Circus
Town(Remaster)』*1,2
山下達郎/アンブレラ (別バージョン) 2002/2/14発売予定『Spacy(Remaster)』*1,3
山下達郎/潮騒 (英語バージョン) 2002/2/14発売予定『Go Ahead!(Remaster)』*1,4
山下達郎/Every Night 2002/2/14発売予定『For You(Remaster)』*1,5
山下達郎/You Better Run (LIVE) 2002/2/14発売予定『It's A Poppin'
Time(Remaster)』*1,6
山下達郎/言えなかった言葉を (ニューヨーク・バージョン) 2002/2/20発売予定
『The RCA/Air Years LP Box 1976-1982』*7,8
山下達郎/夜のシルエット (仮題) 2002/2/20発売予定『The RCA/Air Years LP Box
1976-1982』*7,9
山下達郎/Interlude I 2002/2/14発売予定『Ride On Time(Remaster)』*1,10

*1 2002年デジタルリマスター盤CDボーナストラック。
*2 同アルバムのカラオケ(NY録音)は、これと「Windy Lady」のみ現存。他は行方
不明。
*3 別メンバーによる演奏。これにOKテイクの歌をデジタルリミックスで重ねた。
先にレコーディングされたもので、16ビート(オフィシャルテイクは8ビート)。
高水健二(b)、佐藤博(kb)、松木恒秀(g)、村上秀一(ds)。間奏に楽器は入って
おらず、コーラスもなし。
*4 当時の所属出版社が海外に売り込む意図で作成された。本邦初公開。
*5 未発表テイク。竹内まりや『Miss M』(1980年)への書き下ろし曲。
作詞Alan O'Dayで、初めて一緒に作った曲。『For You』の時のレコーディング
だが日の目をみなかった。「わがままリクエスト」では公開済み。
*6 Young Rascalsのヒット曲のカバー。Pat Benetarも1980年にカバー。
アナログの収録時間の制約で、アルバムから漏れた2曲の内の1曲。
これでPit Innライブの演奏曲を全曲収録することができた。
村上秀一(ds)、岡沢章(b)、坂本龍一(kb)、松木恒秀(g)、土岐英史(s)、山下達
郎(g, vo)。岡沢さんベースソロは珍しく、必聴とのこと。
*7 アナログボーナスディスク収録。LPボックスのみのボーナストラック。
*8 『Circus Town』NY録音時の音源。キー設定を間違えて高くて歌えなくてボツに
なったとのこと。テープスピードを遅くしている。マスターは紛失したので、カ
セットからのマスタリング。『Spacy』ではブラスのスコアをそのまま使ってい
る。
*9 原曲は竹内まりや「ブルー・ホライズン」(作詞大貫妙子、作曲山下達郎。『
University Street』収録)。大貫妙子に違う詞を書いてもらって、歌まで入れ
たが、ボツになった。曲名は仮題で、大貫さんに電話で聞いても「知らない」と
のこと。
*10 青山純(ds)、伊藤広規(b)、難波弘之(kb)、椎名和夫(g)、山下達郎(g)による
一発録り。

内容

・「ロングラブレター〜漂流教室」について

「私は毎週見ております。「漂流教室」というのは楳図かずおさんの傑作漫画の
ドラマ化でございまして、非常に重いテーマのドラマなので、これにどうして「
Loveland, Island」がエンディングに流れるのかという。私自身も実はよくわ
からないのですけど。私もここ数週間ドラマを見てるのですけど、いろんな考え
方があるだろうと。ミスマッチだという方もいらっしゃるのですが、エンディン
グのあの曲がかかると日常に戻してくれてホッとするということもありまして(
笑)、そういう感覚はDavid Lynchのあの「ブルー・ベルベット」というのはRoy
Orbisonとか、そういう感じかな。今度プロデューサの方とゆっくりお話を伺っ
てみたいと思いますが。」

・ボーナストラックについて

「こうした20年以上前のカタログをCD化/再発する場合には、当時のオリジナル
アルバムには収録されてなかった、例えば未発表音源とか別バージョンとか、そ
うしたものをボーナストラックと称しておまけにくっ付けるのがお約束化してお
ります。私もご多分に漏れず、張り切ってボーナストラックを入れようと、2年ぐ
らい前に作業を始めたんですが、思ったよりも全然数が無かったのですね(笑)。
それにはいくつかの理由がありまして、まず23歳でソロになって始めた頃は凄く
マイナーだったんです。売れなかったんですね。売らなかった人はあまり予算が
かけられない。今ですと10曲入りのアルバムで20曲も30曲も録るのは当たり前に
なったんですけど。その当時はエクストラで余裕を持ったレコーディングなんて
全然させてもらえません。従って、未発表曲や未発表テイクがほとんど存在しな
いんで、無い物は入れられない。その上、時間が非常に経っておりますので、苦
労して見つけたマスターテープがもう全然試聴に耐えない。フィルムと鉄粉に分
かれちゃったりしまして。時の流れというものは過酷でございますが。そんな中
でここ2年近く七転八倒しまして、1曲でもそれでも気は心。1曲でも入れようとい
う感じなので、全7枚で21曲ほどボーナストラックを収録いたしました。1枚につ
き2曲から4曲という割合。内訳は未発表テイク、ライブ、カラオケの3つに大別さ
れます。」

・英語バージョン

「「潮騒」の英語バージョンというものがありまして。当時の70年代の終わりに
所属していた出版会社が、アメリカに売り込もうと。要するに海外へ英語バージ
ョンで曲を売り込もうと、そういう一環で、私に限らず所属している人たちの英
語バージョンというのを精力的に作っていた時代がありました。こういうのはLA
やNYのスタジオミュージシャンが歌うと、Bill Champlinが歌った「Windy Lady
」とかあるんですけど、それも発見できませんでしたが、この「潮騒」に限って
は珍しく自分自身で歌っているテイクというのがありまいて。このマルチを発見
して、これをリミックスして作りました。」

・「Loveland, Island」のポスターは作られるだろうとのこと。

・『Come Along』リマスター盤について
リマスターCD7Wをすべてお買い求めの方にもれなくプレゼント。
最終締め切りは5月末。なお3月末、4月末にも一時締めて早めに配送する予定。

・アナログ・ボックスのスペシャル・ボーナス・ディスク

「CDのボーナストラックと半分同じで半分違います。今回ボーナストラックはほ
とんど発見できず、発見できてもすごくクオリティが悪かった。カセットしかな
い物、テープが劣化してどうにもならない物。そういうのはCDにするとブートみ
たいになって良くないんですが、アナログ盤だったらなんとか入れられるんじゃ
ないかと、ぎりぎりのところのクオリティの奴はいっそのことアナログボーナス
ディスクに入れようじゃないかと。アナログボーナスディスクなんてお買い上げ
になる方はきっとCDもお買い上げになるんだ、それが全部おんなじ内容だったら
いけないんじゃないかと、いろいろ考えましてね。熟慮に熟慮を重ねた結果(笑)
、アナログボーナスディスクはCDのボーナスディスクと違った内容になっており
ます。」

今後の予定

・2/17は「棚からひとつかみ」
・2/24「David Gates特集」
・夏になったらBruce Johnstonの特集を。
・ツアー期間中は「ヒストリー・オブ・山下達郎」を予定。



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